2021年大河ドラマ「青天を衝け」
出演者発表!<第1弾>

青天を衝(つ)け

大河ドラマ第60作の主人公は、新一万円札の顔としても注目される渋沢栄一です。
約500の企業を育て、約600の社会公共事業に関わった「日本資本主義の父」。
晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれています。

幕末から明治へ。時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、青天をくかのように高い志を持って未来を切り開きました。
「緻密な計算」と「人への誠意」を武器に、近代日本のあるべき姿を追い続けた渋沢は、生涯青春の人でした。

2021年、若き心で挑戦を続けた男・渋沢栄一との出会いにご期待ください。

中の家なかんち

栄一の父
渋沢しぶさわ市郎右衛門いちろうえもん
小林こばやし かおる

「中の家」を立て直すため婿養子として入る。骨身を惜しまず働く勤勉家で、家業の研究に余念がなく、藍玉づくりの名手と呼ばれた。四角四面で厳格な父だが、破天荒な栄一の生き方を誰よりも支援した。

栄一の母
渋沢しぶさわゑい
和久井わくい映見えみ

冬には羽織を手にして栄一を追いかける姿が「羽織のおゑい」と呼び親しまれるほど、栄一を愛情深く育てた慈愛の母。お人よしで情け深く、「みんながうれしいのが一番」の精神を幼き栄一に教える。

栄一の姉
渋沢しぶさわなか
大河ドラマ出演
村川むらかわ絵梨えり

栄一の姉。優しい母とは打って変わり、歯に衣着せぬ物言いで、栄一にとってはおっかない存在でもある。年ごろに育ったなかの縁談を巡って、ちょっとした騒動が起きるが……。

栄一の妹
渋沢しぶさわてい
大河ドラマ出演
藤野ふじの涼子りょうこ

栄一の妹。年の離れた栄一にかわいがられ、天真らんまんなお兄ちゃん子となる。栄一にとっては、何でも話せ、生涯にわたって信頼のおける肉親だった。やがて栄一の妻となる千代の心の友に。

新屋敷しんやしき

栄一の従兄いとこ
渋沢しぶさわ喜作きさく
高良こうら健吾けんご

渋沢一族の一家、「新屋敷」の長男。栄一より2歳上で、幼なじみとして育ち、生涯の相棒となる。直情的だが情に厚く、弁が立つ知性派の栄一とは正反対の性格。幕末の混乱の中で彰義隊を結成し、栄一とは異なる道を歩む。

喜作の妻
渋沢しぶさわよし
成海なるみ璃子りこ

情熱的な喜作にひと目ぼれし、みずからアプローチ。結婚後は、喜作がすっかり尻に敷かれるようになる。栄一と喜作が京へ旅立ってからは、千代のよき相談相手となって、共に夫の留守を支える。

[尾高家]

栄一の従兄
尾高おだか惇忠じゅんちゅう新五郎しんごろう
田辺たなべ誠一せいいち

下手計村しもてばかむらにある尾高家の長男。従弟いとこである栄一や喜作に学問や剣術を教える。早くから水戸学に傾倒し、栄一らに大きな影響を与えた。明治維新後は富岡製糸場の初代場長となり、栄一を支える。

栄一の従兄
尾高おだか長七郎ちょうしちろう
満島みつしま真之介しんのすけ

尾高家の次男、栄一の従兄。長身で堂々たる体躯たいくの長七郎は、神道無念流しんどうむねんりゅうの剣豪として名をとどろかせるようになり、栄一にとって憧れの存在に。兄の惇忠に代わって江戸や京へ遊学に行き、世情を栄一らに伝える。

栄一の従妹いとこ/のちの妻
尾高おだか千代ちよ
橋本はしもと あい

尾高家の長女。栄一よりひとつ年下で、喜作も交えた三人は幼なじみとして育つ。控えめで口数は少ないが、心の芯はめっぽう強い。栄一と結婚してからは、多忙な栄一に代わって渋沢家を守り、内助の功を発揮する。

栄一の従弟
尾高おだか平九郎へいくろう
大河ドラマ出演
岡田おかだ健史けんし

尾高家の末っ子。偉大な兄たちの背中を追いかけ、姉の千代を心から慕い、文武両道で心優しい美青年に育つ。栄一のパリ行きに伴い、見立て養子となるが、そのことがきっかけとなり幕府崩壊の動乱に巻き込まれていく。

東の家ひがしんち

栄一の伯父
渋沢しぶさわ宗助そうすけ
平泉ひらいずみ せい

渋沢一族の中で最も財をなした「東の家」の当主。血洗島村の名主として、栄一の父・市郎右衛門と共に村をまとめる顔役のような存在。おいの栄一には、時に口うるさく小言を言う。

栄一の伯母
渋沢しぶさわまさ
大河ドラマ出演
朝加あさか 真由美まゆみ

宗助の妻であり、栄一の伯母。人はいいが少々おせっかいな性格で、親戚である「中の家」でも何かにつけて世話を焼きたがる。宗助とのコンビネーションが絶妙で、なんだか憎めないおしどり夫婦。

[水戸藩]

水戸藩主
徳川とくがわ斉昭なりあき
竹中たけなか直人なおと

水戸徳川家第9代藩主。先進的で実行力に富み、気性の激しさもあって、のちに「烈公れっこう」と呼ばれる。それゆえに敵は多い。栄一の主君となる慶喜の父でもあり、幼少期から慶喜の才に期待し、暑苦しいほどの愛情深さで育てた。

斉昭の側近
藤田ふじた東湖とうこ
渡辺わたなべいっけい

水戸藩主就任から支えた斉昭の腹心。斉昭が隠居謹慎処分を受けると、東湖も蟄居ちっきょを命じられるが、やがて斉昭と共に復活。「回天詩史」など数々の著作が尊攘志士に愛読され、信望を集めた。安政の大地震で非業の死を遂げる。

斉昭の側近
武田たけだ耕雲斎こううんさい
津田つだ寛治かんじ

藤田東湖と共に藩主・斉昭を支えた、尊攘派の水戸藩士。やがて東湖の息子・藤田小四郎が起こした「天狗てんぐ党の乱」をいさめる立場に立つも、小四郎に懇願されて総大将となり悲惨な最期を遂げる。

[一橋家]

徳川斉昭の七男・のちの将軍
徳川とくがわ慶喜よしのぶ
草彅くさなぎ つよし

徳川斉昭の七男に生まれ、一橋家を継ぎ、徳川幕府最後の将軍へ。側近・平岡円四郎の目利きで渋沢栄一と出会い、財政改革に手腕を発揮した栄一を重用する。幕府終焉しゅうえんの時を迎えてからも、慶喜と栄一の厚い信頼関係は終生に及んだ。

慶喜の側近
平岡ひらおか円四郎えんしろう
つつみ 真一しんいち

旗本の息子でありながら不甲斐ふがいない日々を送っていたが、縁あって慶喜の小姓となる。ほれこんだ慶喜からの信頼を厚くし、筆頭クラスの用人にまで昇進。攘夷じょういの志士を目指していた栄一は、円四郎と出会ったことで人生が動きだす。

円四郎の妻
平岡ひらおかやす
木村きむら佳乃よしの

吉原の売れっ子芸者であったが、放蕩ほうとう無頼の生活を送っていた武士・平岡円四郎に見初められてその妻となる。とびきり美人だが気はめっぽう強く、粗野で破天荒な円四郎もやすには頭が上がらない。

勘定奉行
川路かわじ聖謨としあきら
平田ひらた みつる

努力と才能で勘定奉行まで上り詰めた切れ者。幕末の外交問題に欠くことのできない存在となる。幕臣の師と慕う人の息子である平岡円四郎に目を掛け、徳川慶喜の側近として円四郎を推薦する。

栄一に影響を与える砲術家
高島たかしま秋帆しゅうはん
玉木たまき ひろし

高島流を確立した洋式砲術家。保守派の陰謀で投獄され、その後、栄一が生まれ育った武蔵国むさしのくに岡部藩おかべはんろうに移される。やがてペリー来航により、秋帆の見識が幕府に求められて赦免。講武所砲術師範となって軍事の近代化に尽くす。

物語のはじまりは、藍に染まった血洗島村ちあらいじまむらから。

天保11(1840)年。隣の清国でアヘン戦争が始まろうとしていたころ、武蔵国むさしのくに榛沢郡はんざわぐん血洗島村(現在の埼玉県深谷市)の農家に渋沢栄一は生まれた。
家業は、染料のもとになる藍玉づくりと養蚕。職人気質の父と慈愛あふれる母のもと、近隣に住む従兄弟いとこたちとともに育つ。水戸学に心酔する年上の従兄・惇忠じゅんちゅうからは学問のいろはを学び、2歳上の喜作とは何をやるにも一緒で相棒のよう。そんな二人の憧れの的は、惇忠の妹である愛らしい千代だ。
血洗島村のそばには中瀬河岸なかぜかしという船着き場があり、利根川を通じて江戸の文化や経済がいち早く伝わる情報の交差点でもあった。ジャパンブルーを生み出す藍の葉が揺れるこの村にも、ペリー来航から始まる維新の足音がすぐそこに迫っていた。

運命の出会い。栄一と慶喜の物語がパラレルに展開。

血洗島村から約150キロ離れた水戸藩では、栄一より3年早く生まれた七郎麻呂が、父・斉昭なりあきによる厳しい教育を受けていた。彼こそ、のちの15代将軍となる徳川慶喜だ。
まったく接点がなさそうに思えるこの二人だが、慶喜の存在なくして栄一は語れない。農民の栄一が倒幕を志したものの、まるで正反対の幕臣となり、さらに新時代を切り開くことができたのは慶喜との出会いがあったからこそだ。
転身を繰り返し波乱万丈に生きた栄一だが、慶喜もまた、時代のうねりに翻弄された人生だった。「尊皇攘夷そんのうじょうい」で知られる強烈な父を持ち、将軍になりたくなかった男が、最後の将軍として幕府を終わらせるまでにどんなドラマがあったのか……。さらに、その後の慶喜の人生においても、栄一との関係が途切れることはなかった。「慶喜の名誉回復」のため、栄一の忠義は生涯貫かれる。
やがて重なる二人の物語が、血洗島と水戸からそれぞれ動きだす。

出演者発表にあたって

作・大森美香

外出できなかったこの数か月、ご出演いただくことになった皆様のお姿やお声を空想しながら執筆を進めさせていただきました。「ありがたいなぁ」とわくわくしながらも、その反面、撮影開始の日が、またテレビの前の皆様にお届けできる日が、本当に来るのだろうかと不安に思うこともありました。
今日この日を迎えることが出来て、改めて心から「ありがたいなぁ」という気持ちでいっぱいです。
どうかこの先も、ご出演の皆様やスタッフ全員(私も)が健やかにドラマ制作を進められますように。
そしてご覧になる皆様に、幕末から始まるめくるめく時代を個性豊かな登場人物たちとともに一年間楽しく駆け抜けていただけるような作品をお贈りできればと、心から祈っております。

【プロフィール】
福岡県生まれ。テレビ局勤務を経て、脚本家になる。2005年「不機嫌なジーン」で第23回向田邦子賞を史上最年少で受賞。脚本家のほか、映画監督や小説家としても活躍。
NHKでは、連続テレビ小説「風のハルカ」「あさが来た」のほか、多数の脚本を手がける。2016年「あさが来た」で第24回橋田賞を受賞。2017年「くらら〜北斎の娘〜」は文化庁芸術祭大賞や東京ドラマアウォードグランプリなどを受賞した。大河ドラマの執筆は今回が初。

主人公・渋沢栄一
吉沢よしざわ りょう

渋沢中の家なかんちの長男。幼いころから人一倍おしゃべりで剛情っぱり。
従兄である惇忠の影響を受け、読書に没頭する日々を送る。勤勉な父・市郎右衛門の教えを受け、藍玉づくりの仕事の奥深さを知り、思わぬ商才を発揮していく。

音楽決定!

佐藤直紀

「青天をけ」。まぶしすぎるくらい気持ちの良いタイトルに心が躍ります。ここ数年、改めて仕事の責任に重さを感じ、正直に申し上げて音楽を作ることの難しさと怖さを強く感じていた僕にとってまたしても間違いなく超難題であり、それでも全身全霊をささげ音楽を書かせていただける喜び、このような機会をいただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。凡曲を書き並べるつもりは微塵みじんもありません。どうぞよろしくお願い致します。

【プロフィール】
1970年生まれ。主なNHK作品に、土曜ドラマ「ハゲタカ」、大河ドラマ「龍馬伝」、連続テレビ小説「カーネーション」、放送90年大河ファンタジー「精霊の守り人」など。主な映画作品に『海猿』シリーズ、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『るろうに剣心』シリーズ、『永遠の0』、『STAND BY ME ドラえもん』、『アルキメデスの大戦』などがある。

出演者発表にあたって

制作統括・菓子 浩

「青天をけ」の前半戦は、どっぷり幕末の物語です。渋沢栄一の根幹を形づくった青春期を、二つの軸で描いていきます。一つは、武蔵国の農村を舞台にした家族や幼なじみたちとの物語。家業や学問を通して、栄一は独自の才覚と進取の気性を確かにしていきます。もう一つは、江戸で国のかじ取りに奔走する武家たちの物語。開国か攘夷か、それぞれの思惑が複雑に絡み合うスリリングな展開が待ち受けます。やがて、小さな農村にも尊王攘夷の風が吹き始め、この2つの軸はじわじわと交わっていくのです。
このたび、「青天を衝け」にすばらしいキャストの皆さんをお迎えすることができました。実力人気を兼ね備えた方ばかりで、それぞれのキャラクターにどんな輝きを与えてくれるのだろうと期待が膨らみます。また、音楽は、数々のヒット作を手掛ける佐藤直紀さんが担当されます。大森美香さんの力強い脚本、俳優陣の熱演、佐藤さんの情感あふれる音楽から、どんな化学変化が生まれるのか楽しみでなりません。
新型コロナウイルスの出現で、社会のあり方も大きく変わろうとしています。私たちは今、歴史的な転換点に生きているのかもしれません。未来が見通せない現代に、逆境の中でこそ力を尽くし未来を切り開いた渋沢栄一は、どんなメッセージを投げかけるでしょうか?
幕末から明治へ。激動の時代をダイナミックに描きます。「青天を衝け」どうぞご期待ください。

物語

官尊民卑なんて、くそくらえ。百姓からの脱却を決意!

栄一は、藍染めの原料となる藍玉づくりと養蚕を営む百姓の家に生まれた。頭の回転は早いが、大人や権力にものおじしないやんちゃ坊主に育つ。商才にけた父・市郎右衛門の背中に学び、栄一は商売のおもしろさに目覚めていった。
しかし17歳のころ、人生を変える最初の事件が起こる。御用金を取り立てる代官に刃向かい、理不尽に罵倒されたのだ。栄一は、官尊民卑がはびこる幕府の身分制度に怒りを覚え、決意する。「虐げられる百姓のままでは終われない。武士になる!」。

目指せ、攘夷の志士! ところが計画中止、追われる身へ……。

栄一は、従兄の惇忠や喜作とともに、尊皇攘夷に傾倒していく。栄一らは江戸に出入りして同志を集め、ある暴挙を企てた。高崎城を乗っ取り、横浜の外国人居留地を焼き打ちするという一大攘夷計画だ。ところが、京の情勢に通じた惇忠の弟・長七郎の猛反対にあい、実行前夜にしてあえなく断念。逆に幕府に追われる立場となり、喜作とともに京へ逃げる。
そんな彼らに助け船を出したのは、一橋慶喜の側近・平岡円四郎だ。一橋家の家臣となるか、幕府に捕らわれて死ぬか、という二者択一を迫られる。このとき、“慶喜こそが幕府を変える人物となる”と望みを懸け、一橋の人間となったことで再び運命が変わっていく──。

心ならずも幕臣に。パリ行きが人生を開く!

栄一は持ち前の商才で一橋家の財政改革に手腕を発揮し、慶喜の信頼を得る。ところが、慶喜が将軍を継承したことで、倒幕を目指すどころか幕臣になってしまった。
失意の栄一に、またとない転機が訪れる。パリ万国博覧会の随員に選ばれたのだ。産業発展めざましいフランスに渡った栄一は、「株式会社」と「バンク」の仕組みを知り、さらに官と民が平等である社会に大きな衝撃を受ける。「攘夷なんてとんでもない。民間が力を発揮する西洋の国づくりを日本も吸収すべきだ!」。そんな折、日本から大政奉還の知らせが届き、無念の帰国へ……。

まさかの新政府入りで、続々改革。33歳でいよいよ民間へ。

帰国後、様変わりした日本に衝撃を受ける栄一。約260年続いていた徳川の時代はすでに終わり、惇忠や喜作は「彰義隊しょうぎたい」を結成。戊辰戦争、そして箱館戦争と新政府軍との戦闘を続けていた。
栄一は、静岡で隠棲いんせいする慶喜と再会し、身をやつした姿に涙する。そして、民間に身を置きながら、慶喜をそばで支えることを決意した。
しかし突然、明治新政府から出仕を命じられて上京。「改正掛かいせいがかり」を立ち上げ、租税・鉄道・貨幣制度など次々と改革を推し進めること3年半。栄一はある決意を胸に辞表を提出した。
このとき、33歳。いよいよ、栄一の目指す民間改革が始まるのだった……!

2021年 大河ドラマ「青天をけ」

【放送予定】2021年

【制作統括】菓子 浩、福岡利武

【プロデューサー】板垣麻衣子

【広報プロデューサー】藤原敬久

【演出】黒崎 博、村橋直樹、渡辺哲也、田中健二

取り上げた番組はこちらです!

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