2023年度後期 連続テレビ小説は「ブギウギ」!

連続テレビ小説 ブギウギ

歌って、踊って、ウキウキ、ワクワク!
明るい笑顔とまっすぐな心で
ヒロイン・鈴子が、歌手の道を突き進み
日本中に元気を届けます

連続テレビ小説 第109作『ブギウギ』のモデルは、戦後の大スター 笠置シヅ子さん

「東京ブギウギ」や「買物ブギー」など数々の名曲とともに、日本の朝にあふれる笑顔をお届けします

※実在の人物である笠置シヅ子(1914―1985)をモデルとしますが、激動の時代の渦中で、ひたむきに歌に踊りに向き合い続けたある歌手の波乱万丈の物語として大胆に再構成します。 登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。原作はありません。

満面の笑顔と底抜けに明るいヒロインが、多くの困難を乗り越え、
歌手の道を突き進み、人々に勇気と希望を与えていく

笠置シヅ子さんの歌を聞くと、勝手に体が動き出し、口笛を吹きたくなり、沈んだ気持ちを吹き飛ばしてくれるようなエネルギーが満ちあふれてきます。毎朝、心がウキウキできるような時間をお届けします。

ヒロイン・鈴子は、香川生まれの大阪育ち。銭湯の看板娘から、“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スター歌手となっていきます。満面の笑顔、からだ全体を使った踊り、明るい歌声。それは、暗い戦争の時代や、燃えるような恋と別れなど、心がズキズキするようなことを乗り越えてきたからこその強さがあります。

大阪の華やかなステージ、生まれ故郷・香川への思い、そして夢を追いかけ東京へ──さまざまな舞台がドラマを彩ります。このドラマには、これまでの朝ドラにはないほどの歌と踊りが出てきます。愉快なリズムが響きわたり、ワクワクさせてくれる物語を日本中に、そして、海を渡り世界中にお届けします。

◆タイトル「ブギウギ」について

ブギウギとは陽気で踊り出したくなるような音楽リズムの一種です。ブギウギのように、このドラマで多くの人を明るく元気にしたいという思いを込めています。

◆執筆にあたって 作者 足立あだち しん

「ブギウギ」という言葉は音楽用語の一つですが、その語感から「ウキウキ」という言葉を連想してしまいます。そして「ウキウキ」という言葉からはすぐに「ワクワク」が連想されます。
「ウキウキ、ワクワク」と聞くと、明るく前向きで楽しいイメージです。
人生、ウキウキワクワクばかりではありませんし、明るく前向きな生き方はもちろんすばらしいですが、その正反対の生き方だって悪くはありません。(私は暗くて後ろ向きな性格です!)。
ただ、本作の主人公のモデルとなる笠置シヅ子さんが生命力あふれる表情とダンスで踊り歌った「東京ブギウギ」という歌は、戦後、多くの日本人たちに「明るく前向きに生きる活力」を与えました。
ですが、その底抜けに明るくて陽気なメロディーの裏には、笠置シヅ子さんのさまざまな人生がありました。
そんな笠置シヅ子さんをモデルにした主人公を描くことで、今度は「今を生きる人たちに、今、必要な活力」というものが描けるかもしれないと思いました。主人公はときに人を巻き込み、ときに巻き込まれ、たくさん人に迷惑をかけ、迷惑もかけられながら生きていきます。それは人が生きていく上での当たり前の姿だと思います。そんな主人公の生きる姿を見て、いつしか主人公の生き方を笑いながら肯定し、ドラマを見ながらいつの間にか「生きる活力」のようなものが少しでもみなぎってくるような作品になればうれしいなと思っています。

プロフィール
日本映画学校卒業後、相米慎二監督に師事。助監督、演劇活動を経て脚本を書き始める。2016年、映画『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞と菊島隆三賞を受賞。2016年、映画『お盆の弟』でヨコハマ映画祭脚本賞受賞、NHKドラマ「佐知とマユ」で市川森一脚本賞受賞。2016年『14の夜』で映画監督デビュー。2019年、原作、脚本、監督を手がけた『喜劇 愛妻物語』で第32回東京国際映画祭コンペティション部門にて最優秀脚本賞受賞。2020年、劇場版『アンダードッグ』前後編でヨコハマ映画祭脚本賞受賞。そのほかの脚本に『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018)、『嘘八百』(2018)、『こどもしょくどう』(2019)、『嘘八百 京町ロワイヤル』(2020)など多数。NHKでは、土曜ドラマ『六畳間のピアノマン』(2021)、『拾われた男』(6/26よりBSプレミアムで放送開始)。著書に『乳房に蚊』、『弱虫日記』、『それでも俺は、妻としたい』、『したいとか、したくないとかの話じゃない』など。

◆音楽担当 服部はっとり 隆之たかゆき コメント

時代を稲妻のように走り抜けていった一人の女性。
ブギウギという翼を手に入れ空高く羽ばたき、日本中に元気と勇気を振りまいた彼女のジェットコースターのごとき人生。
朝から視聴者の皆様にワクワク、ドキドキ、ブギウギを感じていただくべく、微力ながら頑張らさせていただきます。

プロフィール
1965年生まれの作曲家。83年にフランスに留学、88年にパリ国立高等音楽院修了。帰国後は作曲家として映画や舞台、TVなどの音楽を手掛ける。映画『藏』『誘拐』『ラヂオの時間』で、日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。NHKでは大河ドラマ「新選組!」「真田丸」、連続テレビ小説「すずらん」。そのほかのテレビドラマに「王様のレストラン」「HERO」「華麗なる一族」「半沢直樹」など。映画『GODZILLA 怪獣惑星』『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』、「ドラえもんシリーズ」のほか、ミュージカル「オケピ!」、Eテレ「フックブックロー」の音楽担当。

◆物語

大正の終わりごろ、大阪の下町の小さな銭湯の看板娘・花田鈴子は、歌って踊るのが大好きな天真爛漫てんしんらんまんな女の子です。やがて、小学校を卒業した鈴子は「歌と踊りでみんなを笑顔にしたい」と思うようになり、道頓堀に新しくできた歌劇団に入ります。必死に稽古にはげんだ鈴子は、メキメキと成長、抜群の歌唱力で頭角を現していきます。

昭和13年、鈴子は上京します。そこで、ある人気作曲家と出会い、大きく運命が変わります。鈴子は、作曲家の指導を受け、“スウィングの女王”と呼ばれ人気ものになっていきます。

しかし、戦争が始まると、鈴子が置かれた状況は一変します。鈴子の歌っていた歌は「敵性音楽」となり、鈴子は歌や踊りが厳しく制限されてしまいます。さらに、鈴子の弟は出征。また、ちょうどそのころ、鈴子の母も病気で亡くなってしまいます。

不幸が重なり悩んでいた鈴子は、ある青年と恋に落ち、結婚を誓いあいます。しかし、青年の家族は大反対、結婚はなかなか実現しません。やがて戦争が終わり、鈴子は青年の子を身ごもります。ところが、青年は病にかかってしまいます。会えない日々が続き、そして、臨月の鈴子のもとに届いたのは青年の訃報でした。死に目に会えず、結婚もできないままの別れ。数日後、鈴子はひとりで娘を出産しました。

鈴子は、ひとりで娘を育てながら舞台で歌います。そんな中、生まれたのが「東京ブギウギ」です。明るく、飾らず、全身で歌う、鈴子の真骨頂。戦後の傷ついた日本に、その歌声が響き渡ります。鈴子の歌声に合わせて、笑顔で歌い踊る人たちが日本中にあふれていきました。鈴子は“ブギの女王”と呼ばれるようになり、大スター歌手への階段を一気に駆け上がっていきます──

◆制作にあたって 制作統括 福岡利武

ブギのリズムに乗って明るく元気に歌うヒロイン鈴子は、笑顔がとっても魅力的な女の子です。そして厳しい稽古の中で、悩み苦しみながらも、多くの人を笑顔にする大スターへと成長していきます。まっすぐで人情に厚い、気取らないスターです! 毎朝、ヒロインの成長を見ながら笑って泣いて、おおいに楽しんでいただけるようなドラマを目指します。
脚本の足立 紳さんとは、毎朝、力をもらえるドラマにしようと話しています。
音楽の服部隆之さんは、「東京ブギウギ」の作曲、服部良一さんのお孫さんです。昭和歌謡のドラマの世界を、鮮やかに表現していただきたいです。
毎朝がワクワクするドラマ「ブギウギ」をスタッフ、出演者一同、力を合わせてお届けしたいと思います。

2023年度後期
連続テレビ小説「ブギウギ」

【制作統括】福岡利武、櫻井壮一

【プロデューサー】橋爪國臣

【演出】福井充広、二見大輔、泉並敬眞 ほか

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