2024年後期 連続テレビ小説『おむすび』の制作が決定しましたのでお知らせいたします。

本作は、“どんな困難も明るくたくましく乗り越える”をモットーとする平成時代のギャルが、人々の健康を支える栄養士となり、現代人が抱える問題を“食の知識とコミュ力”で解決しながら、目には見えない大切なもの(縁・人・時代)を次々とむすんでいく、“平成青春グラフィティ”。

主人公を演じるのは、NHKドラマ初出演の橋本環奈さん。そして脚本は、『正直不動産』の根本ノンジさん。
食と人情の街、福岡・神戸・大阪を舞台に、日本の朝に元気と笑顔を届けるオリジナル作品です。


ものがたり

平成・令和の荒波を、たくましく突き進むヒロイン──。彼女は、自分らしくポジティブに生き、周りにどう思われるかではなく、自分を思いっきり楽しんでゆく! そう、彼女は“ギャル”である。
彼女は、あることがきっかけで“人のために役立つ喜び”に目覚める。そして目指したのは、“栄養士”だった。「人は食で作られる。食で未来を変えてゆく」。はじめは、愛する家族という身近な存在のために。そして、仕事やコミュニティーで巡り合う人たちのために。さらには、全国に住む私たちの幸せへと、その活動の範囲を広げていく──。
どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を持ち続け、激動の平成から令和であっても、思いっきり楽しみ、時に悩みながら生きていく物語。この“やっかいですばらしい世界”を、明るく楽しくパワフルに駆け抜けます!


主演 橋本環奈

役柄・米田 結(よねだ・ゆい)
平成に元号が変わった最初の日に生まれる。自然豊かな福岡県・糸島で育ち、そのせいか、どんなものでもおいしそうに食べる。農業を営む結の家族も明るくて能天気だが、実は何かと複雑な事情もあり…。高校卒業後、ある事がきっかけで神戸、そして大阪へと移り住み、栄養士の道を歩み始める。
「おむすび」は、幼いころにつけられた結のあだ名だが、本人はあまり気に入っていない。

【プロフィール】
1999年生まれ。福岡県出身。映画・ドラマ・舞台など、エンターテインメント業界の第一線で幅広く活躍。昨年末に放送された『第73回NHK紅白歌合戦』では司会を担当し、大きな反響を得た。NHKドラマの出演は、今作が初めて。
出演作に、映画『キングダム』『銀魂』『春に散る』、ドラマ『今日から俺は!!』『王様に捧ぐ薬指』、舞台『千と千尋の神隠し』(菊田一夫演劇賞 大賞受賞)など多数。


作者のことば 根本ノンジ

私事ですが、昔から酔うとしょっちゅう「いつか朝ドラを書きたい」とほざいておりました。多くの人は半笑いしたし、自分自身もネタ半分、いや8割、いやいや9割ネタのつもりでした。それくらい自分とは縁遠い王道な枠だと思っていました。それが何の巡り合わせか、今回光栄なことにお声をかけていただき、正直ドッキリか、新手の詐欺と思ったぐらいです。

しかし打ち合わせが始まり、ドッキリでも詐欺でもないと分かったあたりから、どんな話を描くべきか真剣に腰を据えて、サウナでじっくり3セット蒸されながら考えたところ、自分が脚本を書くのなら歴史に残る偉人の話ではなく、我々の身近にいる平凡な人の話にしたい。その主人公と家族が笑ったり、泣いたり、ケンカしたり、美味しそうにご飯を食べたり、愚痴ったり、ぶつくさ文句を言う話が描きたいと思いました。そんなことをプロデューサーの宇佐川さんと話していくうちに、徐々に企画が固まっていきました。
『おむすび』というタイトルも、その流れで浮かんだと記憶しています。まるで昭和の朝ドラのパロディーのような、誰かがコントでやったようなタイトルですが、逆にそれが私のような邪道な脚本家にぴったりだなんて思ったりしてます。

昨今、朝ドラを観る環境は変わりつつあります。というかテレビというメディアそのものを取り巻く環境が過渡期といえるかもしれません。そんな時代だからこそ、一人でも多くの方に見ていただけるような作品を、最高のキャスト、頼もしいスタッフの力をお借りして、真摯(しんし)に、愚直に精いっぱい描きたいと思います。

【プロフィール】
1969年生まれ。千葉県出身。ドラマ『正直不動産』『ハコヅメ ~たたかう!交番女子~』を始め、数々のヒットドラマや映画の脚本を手がける。近年の作品に『相棒』『監察医朝顔』『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』『サ道』『パリピ孔明』など多数。


制作にあたって 制作統括・宇佐川隆史

私たちが生きるために欠かせない食。その多くに、栄養士(管理栄養士)の皆さんが関わっていることを、私たちはふだんあまり意識していません。しかし、学校給食や病院食、お店で日常的に手にするお弁当など、私たちは生活のいたるところで栄養士の方々にお世話になっています。そんな風に、献立やレシピを通して、人知れず人々の健康と幸せを願う“縁の下の力持ち”…それが、今回のヒロインです。
また主人公は、平成をパワフルに生き抜く“ギャル”として、人生を謳歌(おうか)していきます。“自分の好きを大切に生きる”、その先に “他者もまた自分と同じくらい大切な存在”だと気づき、多くの人を支えていく。ギャル魂を持つ主人公が、さまざまな縁を結んでいく物語です。

ヒロインを演じる橋本環奈さんは、圧倒的な“人間力”に満ちあふれた方。半年間毎日見守り、応援していく中で、自然と私たちの心も明るくなっていく…そんな今回のヒロインにぴったりだと思いました。そして、ドラマ『正直不動産』でご一緒して以来、全幅の信頼をおいている脚本家・根本ノンジさんが、主人公の世界を生き生きと描きます。

「人生に栄養を、困難な世を生き抜く術を、時には自分をいたわる心を」…ギャルパワー全開で突き進むヒロインを通して、私たちにとって“まだ身近で少し懐かしい”平成の時代を、目からウロコの栄養学とともにお届けします。


2024年度後期 連続テレビ小説『おむすび』

【スタッフ】
制作統括:宇佐川隆史、真鍋 斎
プロデューサー:管原 浩