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2015年4月2日放送

【10代の体験をドラマに!】
突然の“炎上”~そのとき どうする!?~
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初回のテーマは、SNSの炎上。10代の体験をもとに“ドラマ”を制作、その危険と対処法を考えます。友達を笑わせたくて冗談のつもりで投稿した画像が…思わぬ炎上騒ぎに!乃木坂46の秋元真夏さんと若手俳優の鮎川太陽さんが演じました。もし炎上したらどうすればいい?炎上する・しないの一線はどこにあるの?解決策を探ります。
出演はヒャダインさん、篠田麻里子さん、NON STYLEさん、菊地亜美さんです。

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オトナへNOVEL『見えない炎』
第一章「火種」

――悲劇は、SNSに何気なく投稿した1枚の写真から始まった。

私は高校1年生のカレン。友達に写真をほめられることがうれしくて、毎日のようにSNSに画像をアップしている。

撮影するのは、楽しくてちょっと笑えるネタ。これがあればみんなとの会話も弾む。それに、前から気になっていた氷室くんとも写真のおかげで友達になれた。

氷室「カレンはセンスがいいよな。」
カレン「氷室くん、私の写真見てくれてたの?」
氷室「ああ。でも、プロフィールに顔写真を使うのはやめたほうがいいぞ。個人情報は載せないほうがいい。トラブルの元になるから。」

ある日、いつものように写真のネタを探していたところ、ベンチに座っているおじいさんの頭に、後ろのポスターの巨大すい星が直撃しそうになっていた。

カレン「ププッ(笑)。よし!うまく撮れた!『巨大すい星衝突寸前www』」

私は早速、画像をアップした。写真の評判は想像以上だった。

『つるつるピカピカwすい星より輝いている』
『衝突しても燃える毛がない』
『同感!!』

だけど・・・

氷室「これのどこが面白いんだ?人のこと勝手に撮って。」

そう言われた私は、もうその写真を削除しようと思った。すると、SNSに大量のメッセージが届いていた。

『すい星衝突の写真、ある掲示板で炎上してますよ!』

そこは過激な炎上ネタを売りにする掲示板だった。

匿名『この盗撮JKマジで最低だな』
匿名『罪のない老人を笑いものにしている』
匿名『老人をバカにするなよ』

掲示板は、私を非難する言葉であふれかえっていた。

カレン「な、なんなの、このコメント。なんで私が・・・どうすればいいの!」

第二章「炎上の代償」

たった1枚の写真が引き起こした炎上。騒ぎは一向に収まる気配がなかった。私はカッとなって反論した。

カレン『この程度のこと、別にいいじゃないですか』
匿名『反省の色がないな』
カレン『あなた達に関係ないでしょ!』
匿名『お仕置き決定!だれか早く身元特定しろ』
匿名『了解』
匿名『・・・JKの学校はヒャダ高校』
匿名『住所は篠田区で確定』

私の学校や住んでいる地域があっという間にネット上にさらされてしまった。炎上騒ぎはもう学校中のウワサになっていて、親友だと思っていた人たちも私を避けるようになった。そして、例の掲示板で信じられない書き込みを見つけてしまった。

匿名『こいつと一緒のクラスだけど、本当はうざいと思ってた』

(こんなのだれが・・・)

もう限界だった。

第三章「かすかな光明」

炎上の一件で個人情報がネットにさらされ、親友からも見放された私は、何もかも嫌になっていた。

氷室「おっ、カレン、どうしたんだよ?」
カレン「氷室くんも私のこと軽べつしているんでしょ。」
氷室「軽はずみなやつだとは思ってる。だけど、ほうっておけない・・・。他人事だと思えないからな。オレ、兄貴がいるんだけど、大学生のときSNSで炎上事件を起こしているんだ。カレンよりももっとひどいやつをな。」

火種となったのは、バイト先のコンビニでアイスケースに寝転がった写真だったという。炎上のせいでコンビニは閉店した。お兄さんは個人情報をネットにさらされた上、就職先から内定を取り消されたという。

氷室「事件のときに特定された兄貴の個人情報は、今でもネット上に残ったままだ。“デジタルタトゥー”と言ってなかなか消せない。」
カレン「デジタルタトゥー・・・。」

一度拡散した情報は、タトゥーのようにネット上に刻まれる。それは簡単に消せない傷となり、就職や結婚にまで暗い影を落とす。そう氷室くんは言った。

カレン「どうしたら炎上を止められるのかな?」
氷室「大切なのは、何を言われても反論せずに、自分の非を認めて謝り続けることだ。」

私は、その日のうちにSNSで謝ることにした。返ってくるのは非難の言葉ばかりだったけど、根気よく「すみません」と言い続けた。
一方で、私はあのおじいさんにも直接謝りたいと思った。探し始めて10日目、やっとあのおじいさんを見つけた私は、炎上の経緯を説明し、勝手に写真を撮ったことを謝った。おじいさんは逆に私を心配して、なぐさめてくれた。翌日、その事もSNSで報告した。あれから1週間、ようやく炎上は収まり、友達との仲も戻った。

友達「カレンはもうSNSやらないわけ?オモシロイ写真また見たいけどな。」
カレン「うん、まだちょっとね・・・。」

落ち込む私を元気付けてくれたのは、氷室くんだった。一緒に写真部に入らないかと誘ってくれたのだ。

カレン「私で本当にいいの?」
氷室「カレンだったら、だれかを傷つけたりするような写真はもう絶対撮らないだろ?」
カレン「うん。」

炎上。あの恐ろしい体験を、私は決して忘れない。

教えて!麻里子先生!

篠田)どんな書き込みが炎上を引き起こしやすいのか、ITジャーナリストの高橋暁子さんにポイントを聞きました。大きく分けると「ウケ狙い・うっかり系」、「ひぼう中傷系」、バイト中の悪ふざけを投稿する、いわゆる「バイトテロ系」に分類されるそうです。なかでも10代に注意してほしいのが、カレンちゃんと同じような「ウケ狙い・うっかり系」の投稿だと言います。

《ウケ狙い・うっかり系》
篠田)他人を無断撮影して公開するのはもちろんNGですよね。
梅崎)たとえば、おじいちゃんに「撮っていいですか」と許可をとっていれば、それでOKなんですよね。
井上)このおじいちゃんがそのツイートをリツイートしてくれていればね。
菊地)それはオーケーですね(笑)。
たろ)そして、10代に最も気をつけてほしいというのが、上から目線と取られてしまうような発言!
篠田)これは私も経験あるんですけど、ちょっとぽっちゃりのスタイリストさんをいじって、「今日も食べすぎ」みたいなことを載せたら、プチ炎上しました。
ヒャ)ぽっちゃりの人をバカにしているんじゃないかみたいな。スタイリストさんとの関係はいいんですよね?
篠田)もちろん。
石田)嫌味になっちゃうんだね。

《ひぼう中傷系》
他人をひぼう中傷するような投稿は、よくありません。なかでも固有名詞をあげての悪口は多く炎上しています。

《バイトテロ系》
バイト先のお店やお客さんが不快に思う迷惑行為は言語道断です。

スタジオトーク

ヒャ)麻里子ちゃんは何か予防法あります?
篠田)深夜に投稿しないことですかね。
菊地)なんでですか?
篠田)深夜のノリってあるじゃないですか。朝に冷静に見ると、イマイチなときもあるし。
ヒャ)ラブレターみたいなものですね。
梅崎)1回寝かせるとか、注意をするというのは大事かもしれないですね。

たろ)井上ちゃんは優しい言葉で返す対処法がネット上で絶賛されていると聞いたのですが。
井上)ポジティブツイートという言葉で取り上げていただくこともあるんですけど、悪口に対して前向きな言葉を返すんですよ。
ヒャ)攻撃したほうが逆に矢面になっちゃうから。
井上)そうそう。「文句言いたいくらい胸に刺さったんですね」とか。
たろ)そういうの見てへこまないの?
井上)へこまないですね。どこかで「しょせんネット」と思っているので。ネットってそういう考え方がいいかもしれない。深く入り込み過ぎないというか、自分の都合の悪いことはもう敬遠するというか。
たろ)すごいイケメン風にしゃべってるね。
井上)ヒャたろうの8倍イケメンですから。
たろ)いい加減にしろよ!
ヒャ)ということで、オトナへノベル、これからも皆さんの体験談をもとにドラマを作ります!

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