これまでの街歩き

紹興/ 中国

2006年12月5日(火) 初回放送

語り:矢崎 滋

撮影時期:2006年11月

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水路沿いの街を耳をすましながら歩く

水郷の街・紹興には、たくさんの水路が張り巡らされています。今回はこの水路に沿って歩くことにしました。交通量の多い大通りでは、すぐ横の水路でおばちゃんたちが洗濯!いきなり人々と水との関わりの深さを感じます。街の西側の水路に向かっていると路地から不思議な音がたくさん聞こえてきます。ブリキ細工の職人さんがブリキ板を叩く音、綿打ちの名人が不思議な道具で綿を打つ音。そして、水路を行き交う烏篷船(うほうせん)と呼ばれる小舟の船頭さんが櫓で水を掻く音。しっとりと静かな佇まいなのに、耳をすませば、街には色んな音があふれていました。
水路沿い建つ家並みには、水辺に面した通路があり、屋根が張り出していました。日差しや雨を遮ってくれるこの通路は、まさに住民たちの憩いの場。炊事や洗濯はもちろん、夕涼みをしたり、子どもが遊び場にしていたり。水路に飛び込んで体を洗うおじさんの“風呂場”にもなっていました。
水と生活が心地よく溶け合った豊かな風情。昔にタイムスリップしてしまったかのような、懐かしさに包まれる街歩きでした。

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