これまでの街歩き

慶州/ 韓国

2007年11月20日(火) 初回放送

語り:中嶋朋子

撮影時期:2007年9月

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どこかで見たような懐かしい風景を歩く

韓国の南の大都市釜山から特急列車でおよそ1時間40分。慶州に到着します。かつての新羅の都であり、初めて朝鮮半島を統一した7世紀から8世紀にかけて、仏教文化がここを中心に栄えました。
今は水田が広がる農村地帯、盆地に広がる小さな街。朝市が駅前に出て、人々でにぎわっています。そのすぐわきには、食料品から日用品まであらゆるものがそろう慶州の台所「城東市場」があります。市場の中はまるで入り組んだ迷路。どの店でも、声をかけると気軽に答えてくれる暖かい人たちに出会えます。
慶州は別名「屋根のない博物館」。市場を通り抜けると、そこには11世紀の高麗時代の城壁のあとが。奥に入り込むと、狭い路地がまたここも迷路のように入り組んでいます。低い軒先、瓦屋根、白い塀が続くどこか懐かしさを感じる空間。駄菓子屋さん、そして銭湯。やはりあたたかい笑顔の人たちが迎えてくれます。韓国の銭湯は親子で訪れ、垢擦りをしながら時間を過ごす場所。近所の女性たちにとっては社交場で、長い人は5~6時間もいるそうです。
慶州は路地の街です。城東市場の奥の路地と、もう一つ大稜苑という23基の古墳を抱えた公園の西側に広がる、「ファンナンドン」というお金持ちが住んでいたところにもたくさん路地があります。立派な瓦屋根の間は、やはり狭い路地。そして、一見不思議なお店がいくつもあります。実は占いの館。受験や結婚、仕事の事などを見てもらうそうです。路地から南へ抜けると、緑の芝生の広がる公園。芝生の中に古墳が見えます。慶州は、どこかで見たような懐かしい風景が続く街です。

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