世界ふれあい街歩き

イギリス人の理想郷

海と森と雄大な山々が広がる、真夏のニュージーランド。南部の都市、クライストチャーチにやって来ました。街を眺めると、巨大な公園と街中を流れるエイボン川がとても印象的です。ここは１９世紀、イギリスからやって来た若者たちが、理想に燃えて造った街だとか。
バスターミナルを出てエイボン川沿いに歩き出すところから、今回の街歩きはスタート。船頭さんが木造の舟をゆっくり進めているところに出会いました。これは「パンティング」というイギリスの伝統的な舟遊びなんだそうです。さらに川沿いを進むと、巨大なハグレー公園に到着。色とりどりの花が咲き誇り、散歩を楽しむ親子もあちらこちらに見受けられます。
公園を出ると、路面電車に遭遇。クライストチャーチは１９３０年代の路面電車も現役で走っています。重厚な石造りの建物が多い街には、のんびり走る路面電車がとてもお似合いです。
夕方は、川沿いにちょっと足を伸ばして住宅街へ。広いお庭があり、きれいな花で彩った生け垣が続いています。お庭に水をまいている家族に出会いました。白いバラがとてもきれいなお庭です。「この家は、歴代の住人たちが庭を造りあげてきたんだ」、そう言ってご主人が見せてくれたのは何と１００年前のバラだとか。脈々と受け継がれてきた、１５０年前の開拓者たちの理想に思いを馳せる。そんな、クライストチャーチの街歩きです。