これまでの街歩き

エクサン・プロバンス/ フランス

2010年8月22日(日) 初回放送

語り:田畑智子

撮影時期:2010年6月

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噴水と芸術の街

南フランス、プロバンス地方の歴史ある街、エクサン・プロバンス。紀元前2世紀、古代ローマの時代に始まり、12世紀から18世紀にかけてはプロバンス伯爵領の都が置かれ、この地方の中心都市として栄えてきました。通称はエクス。フランスを代表する画家のセザンヌゆかりの地でもあります。街は、環状道路にグルッと囲まれ、メインストリートのミラボー通りで北と南に分けられています。
朝、歩き始めるのは、環状道路の少し外側、通勤客でにぎわうバス停。出勤する人たちと一緒に歩いていくと、見えてきたのは3体の彫刻がのった大きな噴水です。この噴水を中心にロータリーになっていて、ここから街へ入っていく大通りが、ミラボー通りです。プラタナス並木が美しく、歩いていてとても心地よい通りです。
ミラボー通りを歩いていくと、道路の真ん中に一面をコケに覆われた岩の塊を発見!よく見るとこれも噴水。エクサン・プロバンスという街の名前は「プロバンスの水の街」という意味で、もともと水が豊富な土地だそうです。そのためか街を歩くとたくさんの噴水を見かけます。噴水の周りでくつろぐおじさんや遊ぶ子どもなどを見ていると、人々の生活に噴水が溶け込んでいると感じます。
しばらく歩くとこの地方特有の黄色い石でできた時計塔にぶつかります。エクスの建物の多くがこの黄色い石灰岩で作られているので、街並みに独特の統一感があります。他にも一点物のギターを作る職人さんや即席でユニークなお芝居を見せてくれる「女優さん」たちなど、芸術を愛する人たちとも出会いました。
南フランスのまぶしい太陽に照らされながら、噴水と芸術の街を歩きます。

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