世界ふれあい街歩き

メコンの恵みを感じながら

ベトナム南部に広がるメコンデルタは世界有数の稲作地帯。その中心地がカントーです。メコン川の支流カントー川沿いに築かれ、コメや野菜、果物などの集積地として19世紀から栄えてきました。街の中央にある港には毎朝無数の船が横付けされ、メコンデルタの村々から運ばれてきた産物が荷揚げされます。街角では、トロピカルフルーツや新鮮な魚を並べた露天の店から売り子の声が一日中響きます。網の目のような水路沿いには水と密接な関わりを持つ暮らしがある一方で、大通りでは多くのバイクが行き交い、街は活気に満ちています。そして一歩路地裏に入れば、その活気の源となっている人々の、のんびりした生活をかいま見ることが出来ます。「豊穣(ほうじょう)の水の都」カントーの大通りと水辺を行きつ戻りつ、温かい人情に触れながら歩きます。