世界ふれあい街歩き

立体迷路のような旧市街を歩く

　全長約6.7キロの城壁に囲まれたシエナ旧市街。まず北側の城門をくぐって、旧市街の中心につながるカッモリーア通りを歩き始めます。レンガ造りの建物が並び、1階は商店、2階以上はアパートが入っている庶民的な街並み。レンガの壁にニンジンや菜っ葉をディスプレイしている小さな八百屋さんは、朝からお客でいっぱい。その先では、イタリア最古の銀行が営業中。ゴシック、バロック、ルネッサンス…時代が異なる3つの建築様式が並んでいます。
　丘の上の街シエナは平坦な道が少なく、しかも歩いていると、建物の下をくぐったり、頭上にいくつもアーチが並んでいたり･･･まるで立体の迷路のよう。見晴らしのいいところに出ると、赤レンガの建物が折り重なるように続き、その上に美しい塔と、大聖堂が顔を出しています。
　街の中心の広場を基点に行ったり来たり・・・タイムトンネルに入り込んだかのような街歩きです。