これまでの街歩き

ミコノス/ ギリシャ

2012年2月23日(木) 初回放送

語り:永作博美

撮影時期:2011年10月

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“白い迷路”を歩く

 エーゲ海の南東部にある、ギリシャ領ミコノス島。今回は、アテネからのフェリーが停泊する船着き場から、港沿いに旧市街に向かって歩き始めます。“白い宝石”と称されるミコノス島の建物は、基本的に白一色。港沿いに並ぶカフェももちろん真っ白で、強い日ざしが反射して街全体が輝いているように見えます。歩いていると、何かを激しく岩にたたきつけるおばさんに遭遇。それは、タコでした。「エーゲ海のタコはかたいから、こうやって岩場でたたくのよ」と話すおばさんに、タコをおいしく食べる秘けつを教わります。漁船の並ぶ桟橋では、仕事終わりの1杯を楽しんでいた漁師さんとの出会い。白い壁の理由を、光を反射させて室温を下げるためだと教えてくれました。
 ミコノスの目印となる、丘に並ぶ風車まで歩くと、そこからは迷路のような住宅街へ。かつて海賊に悩まされたミコノスの人たちは、道をわざと複雑にして海賊の侵入を防いだそうです。おかげで白い壁の続く細い路地を迷いながら、行ったり来たり。西暦1500年頃からパンを焼き続けるパン屋さんの店内が、街の人たちにとっての秘密の抜け道だったり、ベランダ越しの井戸端会議に参加してみたり。幼いころ風車小屋で遊んだおばあちゃんの思い出話を聞いたり、皆のために道を白く塗るおばあちゃんに出会ったりもしました。
 白い街を愛し、守り続ける人たち。その笑顔にふれながら歩きます。

※NHKサイトを離れます
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