世界ふれあい街歩き

よみがえる「エルベ川のフィレンツェ」

　ドイツ東部、エルベ川のほとりにたたずむ古い街、ドレスデン。中世より商業の都として栄え、華麗な文化を築き上げてきました。バロック様式の宮殿や教会が連なる美しい街並みは、イタリアのフィレンツェと並び称されたほど。第二次世界大戦の末期には空襲によって壊滅的な打撃を受けましたが、東西ドイツ統一後に再建工事が本格的に進み、街はかつての輝きを取り戻しつつあります。
　まずは、バロック建築が立ち並ぶ旧市街から街歩きをスタート。マイセン磁器で造られた巨大壁画や、再建されたフラウエン教会の威容に、ドレスデンの栄華をしのびます。そして、橋を渡って新市街へ。そこは観光客が訪れることの少ない生活エリアです。ドレスデンの人たちに人気の、意外なインテリアとは？子どもたちが遊んでいるのはどんなところ？路地を曲がるたびに、歴史ある街の飾らない素顔が見えてきます。
　戦争、そして東西分断を経てもなお、変わることなく続いてきた人々の暮らしにふれる街歩きです。