これまでの街歩き

イスタンブール・旧市街/ トルコ

2012年10月2日(火) 初回放送

語り:桂文珍

撮影時期:2012年7月

※動画の公開は終了いたしました

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東西交易で栄えた“千年の都”を歩く

 まずは、旧市街と新市街を結ぶガラタ橋の上にずらりと並ぶ大勢の釣り人たちを横目に、街の中へ。にぎやかな通りには、雑貨屋から色とりどりのスパイスを売るお店まで、道の両側にお店がひしめきあっています。その先ではなんと、水がめに入ったヒルまで売っています!体の調子が悪い時、その部位をヒルに食いつかせると、悪い血を吸ってくれるんだとか。この地で何百年も前から続く民間療法ですが、試すにはちょっと勇気がいるかも。
 旧市街のほぼ中心部まで来ると、立派な門構えのグランドバザールが見えてきます。東京ドームとほぼ同じ広さに4000もの店舗が集まる屋内市場は、まるで中世にでも迷い込んだような独特の雰囲気。カラフルなランプや布地が、通りの両側に所狭しと並べられています。迷路のような路地を抜けると、建物にぐるりと囲まれた中庭のような小さな広場に出ました。ここはかつて東西の隊商が立ち寄るホテルのような場所だったとか。交易によってさまざまな物が持ち込まれたイスタンブールは、東と西をつなぐ架け橋の街だったそうです。
 午後、旧市街の南端の海岸に到着。海沿いの公園は、ピクニックに来た人たちでいっぱい。バーベキューをしたり、お酒を飲んだり、遊具ではしゃいだりと、みんなそれぞれ自由に楽しんでいました。
 夕方、再び商店街に戻って来ると、買い物帰りの人混みの中で、両手に買い物袋を抱えた元気な女性グループと遭遇。娘の嫁入り道具を買いに来たという肝っ玉母さんが、次から次へと繰り出すマシンガントークには圧倒されっぱなし。いやはや、なんともエネルギッシュ!その後、夕暮れ迫る展望カフェから街を見下ろし、最初に上陸した広場へ。帰路を急ぐ人、広場に座りのんびり過ごす人、そして、魚釣りをする人もいて、やっぱり活気に満ちていました。
 イスタンブール・旧市街の街歩き、それは交易で栄えてきた千年の都の栄華を体感するとともに、エネルギッシュな人々と出会う熱い一日です。

※NHKサイトを離れます
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