世界ふれあい街歩き

オシャレと田舎が同居する街

　横浜港に面する山下公園から街歩きをスタート。今回の語り手、横浜出身の俳優・谷原章介さんが子ども時代を過ごした山手地区へと向かいます。山下公園は朝早くから人がいっぱい。有名な「赤い靴はいてた女の子」の像を眺め、公園内を散策した後、中華街へ。広場では、太極拳をしている人々に遭遇。朝の中華街ならではの光景ですね。そして、谷原さんがかつて通い詰めた思い出のお店、おかゆ屋さんとジャズバーを訪問。おかゆ屋さんの店員やバーのご主人たちとおしゃべりを楽しみました。
　お昼ごろ、元町商店街へ到着。おしゃれなこの街から、「横浜トラディショナル」、略して“ハマトラ”なんて言葉が生まれたんだとか。この商店街では、通りのランドマークとなっている大きな赤い椅子によじ登って遊ぶ女の子たちや、創業130年近い老舗洋食器店の５代目のご主人、そして裏通りで働く彫金職人さんとの出会いがありました。午後は、谷原さんが生まれた山手地区へ。ここは、異人館が多いことで有名です。それに、庭球(テニス)、吹奏楽、ビール工場など、“日本初”が多い地区としても知られ、街の至る所に記念碑が残されています。
　最後に向かったのは、飲み屋さんが立ち並ぶ野毛地区。谷原さんは、下町の風情が残っているこの地域が、横浜の中で一番落ち着く場所だといいます。おしゃれで高級感のある都会的な空気と、親しみのある風情や人情深さが同居する街・横浜をたっぷりと味わう街歩きです。