これまでの街歩き

プーケット/ タイ

2013年2月5日(火) 初回放送

語り:牧瀬里穂

撮影時期:2012年11月

※動画の公開は終了いたしました

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ビーチリゾートだけじゃない!歴史の香りと優しさに満ちた街を行く

 プーケットはアジア有数のビーチリゾートで有名ですが、今回はもう一つの魅力を求めて、島の中心地にあるプーケットタウンを目指します。
 朝7時。朝日できらめく海岸の風景をながめながら、街歩きスタート。海沿いで、朱色地に金をあしらった美しい色彩のお堂を見つけました。中国式の寺院だそうです。プーケットは16世紀から貿易都市として栄え、さまざまな人種や国籍の人々が集まってきました。なかでも、鉱山開発のために入植した中国人がもたらした文化の影響は今も残り、街には中国式のお堂がたくさんあります。
 市街地に入るとレトロな街並みが広がり、人々がゆったりと日常を過ごしています。青物市場を抜けた通りには、「中国ポルトガル様式」と呼ばれるノスタルジックな建物がずらり。鉱山開発で富を得た中国人が建てたものだそうです。青空に建物の黄やピンクが映えて、とてもきれい!この通りの一角には、4代続く漢方薬局がありました。中国から渡ってきたご先祖様が、ここにお店を開いたのだとか。その数軒先のレストランでは、イスラム教徒の店長さんがマレーシア伝来のお茶をいれてくれました。「この街では、いろいろな国から渡ってきた人たちが助け合って暮らしているんです」とにっこり。
 空がたそがれるころ、街はずれの中国式寺院で赤ちゃんの命名の瞬間に立ち会いました。名前はおみくじによって決まるそうで、縁起の良い名前を授かることができたお母さんは、うれしそう!そんな思いも知らず、赤ちゃんは寝息を立てています。歴史の香りと人を思う優しさに満ちた、心あたたまる街歩きです。

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