世界ふれあい街歩き

メキシコ文化が色濃く残る陽気な街

　アメリカ、テキサス州南部の街、サンアントニオ。ここは毎年1千万人以上が訪れる全米有数の観光都市です。観光客のお目当ては、テキサスがメキシコから独立する戦争の舞台になった“アラモ砦(とりで)”と、ダウンタウンの川沿いに作られた美しい遊歩道“リバーウォーク”です。かつてメキシコ領だったこの街で、メキシコと関わりが深い人々とのたくさんの出会いがありました。工芸品を紹介するために毎年サンアントニオを訪れるメキシコの職人さんや、アート作品にメキシコ仕込みの手法を使うコンクリートアーティスト、スペイン語しか話さない出店の店主など…。
　夜になると、リバーウォークは華やかな電飾やディナー船でにぎわい、人々はマルガリータを片手に陽気なメキシコ音楽“マリアッチ”を楽しみます。テキサスの地に今も残るメキシコ文化を訪ねる街歩きです。