これまでの街歩き

レッチェ/ イタリア

2013年3月12日(火) 初回放送

語り:工藤夕貴

撮影時期:2013年1月

※動画の公開は終了いたしました

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レッチェの旧市街を歩く

 長靴の形をしたイタリアの、ちょうどかかとの位置にある街がレッチェです。
 朝、たくさんの学生でにぎわう電車から降りて、レッチェ駅から街へと歩き出します。最初に向かうのは、旧市街。ここには、石灰岩で造られたバロック様式の建築物が残されています。街の人たちが毎朝集まるカフェに立ち寄り、ローマ時代の遺跡が残るサントロンツォ広場へ。日だまりの中、おじいさんの集団がくつろいでいます。なんでも、新聞片手に毎日ここに通っては世間話を楽しんでいるんだとか。この広場の歴史を教えてくれたおじいさんは、「バロック様式の街も人間も、何も変わらないのが自慢さ」と誇らしげです。他にも、天使の彫刻に残された伝説を教えてくれる人がいたり、バルコニーに秘められた女たちの物語を聞かせてくれるおばあさんがいたり、幸せを呼ぶ鶏の笛を作る子どもたちがいたりと、たくさんの出会いがありました。
 ところが午後になると、街から突然人が消えてしまいます。この街の人はみんな、お昼を食べに家に帰ったら、そのまま昼寝をしてしまうのだそうです!穏やかな日ざしの静かな路地は、自由を満喫する猫たちの天国になります。そんなひっそりとした路地をまわり、猫に餌をあげるおじさんがいます。街の猫たちをこよなく愛するこの男性は、なんと130匹の猫の世話をしているそうです。
 日が暮れるころ、街は再び活気を取り戻します。伝統の踊り“ピッツィカ”が始まると、人だかりができてにぎやかに。踊りの練習に来た女性たちも、とっても楽しそう!
 古いものを大切に守り、若い人たちがそれを大切に受け継いでいるレッチェは、ステキな笑顔や歌声に出会える魅力あふれる街です。

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