これまでの街歩き

クレタ島・イラクリオン/ ギリシャ

2014年6月3日(火) 初回放送

語り:本上まなみ

撮影時期:2014年3月

※動画の公開は終了いたしました

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太古から紡がれてきた伝統、文化、そして誇り

 毎朝6時半に到着する定期船でクレタ島に上陸。すぐに目につくのが、街をぐるりと囲む中世時代の城壁。クレタ島では紀元前3千年前にミノア文明が生まれましたが、その後は数々の民族の海上覇権争いに巻き込まれ、何度も侵略を受けました。9世紀に築かれた城塞の街はそのたびに改修され、16世紀のベネチア統治時代に現在の街が形造られたのです。
 城壁の中に足を運ぶと、そこに暮らすのは昔ながらの習慣を大切にし、先人たちの思いを受け継ぐ人たちばかり。漁港で出会ったエーゲ海で漁をする親子、山深く分け入ってカタツムリをとる初老の男性、カフェで地酒「ラキ」を飲みながら人生を語る男たち。
 クレタ島はギリシャ神話の神々の王・ゼウスが生まれ育ったといわれる神聖な島。さまざまなヨーロッパ文明の曙(あけぼの)の地でもあります。そうした矜持(きょうじ)を胸に抱き、歴史の荒波に洗われつつ、クレタ島の人たちは島への愛着を紡ぎ今日に至っています。

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