世界ふれあい街歩き

ラバが行き来する路地を歩く

　今回の街歩きは、ギリシャ、イドラ島。街の中心、イドラ港から歩き始めます。早朝、港は観光客を待つラバと馬、漁師さんがとってきた魚を待つネコ、貨物船の荷物を待つこれまたラバと、働き者の島民たちでごったがえしています。
　路地を歩けば、坂の上で暮らすご老人を乗せた自家用ロバに、いつもパンをくれるレストランの店主、ラバには運べないような大型家具を人力で運ぶ人々に出会います。
　午前11時になると、エーゲ海1日クルーズのフェリーが到着、港は観光客で埋め尽くされます。滞在はわずか1時間半、お土産屋さんもラバも大忙し。でもこれは港のまわりだけ、一歩入れば建材を運ぶラバやこつこつ石を削り家を建てる職人さん、藤棚の下でネコとのんびりランチを楽しむ地元の人…昔から変わらない島の日常の光景が広がります。
　夕方、街外れの谷間にラバのお宿を発見。たくさん働いた人とラバがほっと一息つく時間を共有していました。車のないちっちゃな島で力を合わせて仲良く暮らす、ラバと馬とロバとネコと人々に出会います。