世界ふれあい街歩き

愛の天国

　今回の街歩きは南フランスのアビニョン。14世紀に造られた城壁に囲まれた旧市街を歩きます。
　バスを降りて城壁の門から旧市街の中へ。街路樹が美しいメインストリートから見える街並みは意外なことに、比較的あたらしそうな石造りの建物ばかり。でも、一歩路地へ入ると、建物の壁にゴツゴツした岩のようなものが…？通りかかった男性に尋ねると、街で一番古い12世紀の城壁跡だと教えてくれました。14世紀に法王庁が置かれると人口が増加して、街が大きくなったのだそう。入り組んだ路地に迷い込めば、700年前の礼拝堂が「小さい天国」という名の広場になっていたり、法王庁の役人が暮らしていた面影を残す秘密の天国があったり、王様が暮らした屋敷が若者たちの夢を追う場になっていたり。そして出会った人びとは「愛」や「天国」という言葉を語り出すという不思議な街。
　母の愛、片思いの恋心…老若男女、愛を語る人たちがいっぱいの路地めぐりです。