これまでの街歩き

ブリュッセル/ ベルギー

2008年6月26日(木) 初回放送

語り:牧瀬里穂

撮影時期:2008年6月

世界地図

地図

場所

ベルギー中央部に位置する、首都「ブリュッセル」。人口100万。EU(ヨーロッパ連合)の本部もある国際都市。
ベルギーは、北部のフランドル地方はオランダ語、南部のワロン地方はフランス語、ドイツ国境付近ではドイツ語ですが、首都ブリュッセルはフランス語とオランダ語の2言語併用地域。街中にある標識や看板などは、全て2言語で併記されています。
街の中心にあるのが、1998年にユネスコ世界遺産にも登録された「グラン・プラス」。周囲を華麗なギルドハウスと、高さ96メートルもの尖塔を持つ市庁舎が囲んでいます。
観光拠点になる大広場なので、ブリュッセルの街歩きでは必見です。

Information

小便小僧物語

みなさんご存知の小便小僧。実は、ブリュッセルが小便小僧の発祥地です。
14世紀、ブリュッセルに上水道が引かれ、水くみ場ができたことに始まります。その蛇口の形を、オシッコをする子どもの像にしたら、一躍街の人気者になったのです。
ところがある時、フランスの兵士が酒に酔った勢いで、小便小僧を持ち帰ってしまいました。ブリュッセル市民がすごい剣幕で抗議すると、フランス軍はおわびに豪華な衣装を着せて、小便小僧を返したのです。それ以来、世界中から衣装が贈られてくるようになり、今や800着を超えました。
観光スポットとして大人気の小便小僧。時々着替えをして、可愛い姿を見せてくれています。

ビアカフェの貯金箱

ベルギーといえば、ビール!銘柄は800以上。ホップや麦芽の違いだけでなく、ハーブやフルーツ、スパイスを使ったビールもあり、バリエーション豊かです。まさに、「地ビール天国」。
そんなベルギーの酒場から生まれたものが「数字が並んだ謎の木箱」、一体何だと思います? 
実は「貯金箱」なんです。19世紀、ビールが大好きなお父さんたちは、給料日になるとついつい飲み過ぎて給料を全部使ってしまう。そこで、飲み代以外は自分専用貯金箱へ。次の日、奥さんが貯金箱の中身を無事回収・・・というわけ。のん兵衛のベルギー人らしい、ユニークな習慣ですね。今でもこの貯金箱は、小銭を貯めるのに重宝されています。

プラリネ誕生秘話

「ベルギーチョコレート」の代名詞は、アーモンドやクリームなど、様々なものを中に詰めたひと口サイズのチョコレート「プラリネ」。
このアイディアは19世紀、ブリュッセルで薬局を営むスイス人薬剤師が、苦い薬を楽に飲めるように知恵を絞ったことに始まります。当時、チョコと言えば高価な飲み物として知られていました。飲み物用だったチョコを柔らかい固形にして薬をくるみ、ひと口サイズにしたというわけ。ベルギーの王室も大好きなプラリネ。元々は、おいしいオブラートだったんですね。

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