世界ふれあい街歩き

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これまでの街歩き

リュブリャナ/ スロベニア

2009年7月9日(木) 初回放送

語り:永作博美

撮影時期:2009年5月

世界地図

地図

場所

リュブリャナは、スロベニアの中部に位置する人口およそ27万のスロベニアの首都です。
ローマ時代に始まったこの街は、オーストリアやフランスなどヨーロッパ列強からの支配を受け、1991年ユーゴスラビアから悲願の独立を果たしました。
街の中心にはリュブリャニツァ川が流れていて、いくつもの橋がかかっています。緑の丘の上に建つリュブリャナ城、旧市街に並ぶ赤い屋根の家々は、歩く人の目を楽しませてくれます。
「長い歴史を持つ新しい街」、それがリュブリャナです。

Information

プレチニクと都市デザイン

リュブリャナの街を歩いていると、たくさんの個性的な建築に出会うことができます。水門や川にかかっている多くの橋、市場までもが、スロベニアを代表する建築家、ヨージェ・プレチニク(1872-1957)のデザインによるものなのです。
リュブリャナで生まれたプレチニクは、ウィーンやプラハで活躍した後、故郷に戻り、老朽化していた街の再建を始めました。古いものを大切にしながら新しい建築を生み出すプレチニク。リュブリャナの都市建設でも、壊れた廃材を川沿いのフェンスに再利用するなど、街の随所にプレチニクを感じることができます。こうして、リュブリャナは、過去を大事にしながら未来へ向かう、新しい街へと生まれ変わったのです。

リュブリャニツァ川とダイバー

リュブリャナの街のシンボルは竜。そして、この街にはある伝説があります。それは、昔々リュブリャニツァ川にいた悪い竜を、勇敢な若者がやっつけた、というものです。蛇行する川がある街にはよくある伝説なんだそうですが、この川とリュブリャナの関係は深そうです。
スロベニア国立博物館には、これまでにリュブリャニツァ川の底から発掘されたものが数多く展示されています。古いものでは、およそ1万年前の女性の頭蓋骨(ずがいこつ)、中世の日用品、そして剣や兜(かぶと)などもあります。実は、これらを発掘したのはダイバーたちなのだそう。年に一度、地元のダイバーたちが集まって川さらいをします。今年の川さらいでは、ラジカセやタイヤ、膨大な数の自転車の他にショッピングカート、そして何と自転車置き場までもが発掘されました。

メテルコワ芸術村

現在、30人の画家と彫刻家のアトリエが集まっているメテルコワ芸術村。実はこの場所、旧ユーゴスラビア時代は軍隊があったところなのです。
反戦運動をしていた若者たちが、独立後に不法占拠。軍隊の建物をいかしてアトリエを作ったのだそうです。壊れた窓に貼られているモザイクからは、不法占拠に対する当局との対立の様子、そして、芸術家たちの新しいエネルギーを感じることができます。
また、メテルコワ芸術村の中には、元は軍隊の監獄だったホテルもあります。鉄格子のはまった窓、一律に並んだ部屋などに今もその名残を見ることができます。メテルコワのさまざまな芸術家の手によって、部屋は一つ一つ異なる、個性的なデザインに生まれ変わったのです。現在は世界中から、このホテルに宿泊客がやってくるそうです。
リュブリャナを訪れた際は、ぜひ泊まってみてはいかがですか?

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