これまでの街歩き

あこがれリゾートの街を行くⅣ
ニース/ フランス

2012年4月24日(火) 初回放送

語り:光浦靖子

撮影時期:2012年3月

世界地図

地図

場所

 南フランスの地中海沿岸、コートダジュール地方の中心都市、ニース。人口約35万。世界中から観光客が訪れるフランスきっての人気リゾート地です。天使の湾と呼ばれる海岸沿いには、19世紀に保養地として注目したイギリス人が造った散歩道「プロムナード・デ・ザングレ」が広々と続いています。そこに立ち並ぶ高級ホテル群には、いつも観光客がいっぱい。また、ニースの温暖な気候や降り注ぐ陽光は、マティスをはじめ多くの画家が愛した街としても知られています。
 旧市街に足を踏み入れると、リゾート地として知られるニースとは少し違った庶民的な雰囲気。花の市場や魚売りの広場、活気あふれる商店街など生き生きとしたニースの素顔が楽しめます。

Information

ニースのカーニバル

 ヨーロッパの3大カーニバルの1つに数えられているニース最大のお祭り、ニースのカーニバル。130年続くこの祭典には毎年世界中から150万人の観光客が訪れます。期間中は昼も夜もパレードが繰り広げられます。昼は、ニース自慢の花をたくさんあしらった、女王たちのパレード。そして夜は、20台近くの巨大な山車がにぎやかな音楽とともに街を練り歩くイルミネーション・パレード。2012年の山車のテーマはオリンピック・イヤーにちなんで、「スポーツの王様」でした。山車を作るのは、代々このお祭りを支えてきたカーナバリエと呼ばれる職人さんたち。丹精込めて作られた山車の迫力は、見応え満点! 大人でも子どもでも、楽しめることまちがいなしです。

高級住宅地 シミエ地区

 山の手の高級住宅地として知られるシミエ地区。ここは、かつてニースを統治していたローマ帝国が都市を築いた土地でした。避暑地に適していたことから、1860年にニースがフランス領になったあとも王侯貴族や外国の富豪たちがこぞってここシミエ地区に豪邸を建てました。中でも当時最高級のホテルとして造られた「レジナ宮殿」は最も有名で、ビクトリア女王や世界中の王侯貴族が訪れたといいます。こうした豪邸群は、今も高級マンションに姿を変えて健在です。当時は珍しかったオリエンタル建築様式の「アランブラ宮殿」や、有名な建築家シャルル・ダルマスの代表作「ル・グラン・パレ」など豪華なお屋敷が残っています。
 このシミエ地区にはニース旧市街から、バスで10分ほど。建物の中を見学することはできませんが、セレブの住宅街のゴージャスな雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか?

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 ニースのベスト3を決めてくれたのは、観光協会のユーゴさん。

フリュイ・コンフィ

ニースの太陽をたっぷり浴びた新鮮な果物をまるごと砂糖水に漬けこんだ、ニース自慢の伝統菓子。一口食べると、上品な甘みと果物のうまみが口の中いっぱいに広がります。キラキラ、ツヤツヤした姿がまるで宝石のようなフリュイ・コンフィは、かつて晩さん会で欠かせない一品だったそうです。フリュイ・コンフィを片手に、ちょっと優雅な食べ歩きはいかがですか?

ソッカ

ニースっ子なら誰もが小さいころから食べ親しんでいるソッカ。特製のひよこ豆の生地をオリーブオイルと合わせて窯で焼くソッカは、クレープのようなもの。見た目はシンプルですが、ほんのり塩味のきいた素朴な味わいです。ちょっと小腹がすいたときのおやつにも、お酒のおつまみにも、ピッタリです。

アイスクリームの「トマト&バジル」

南フランス名産の「牛の心臓」と呼ばれるトマトと生バジルを練り込んだアイスクリームです。ピザやパスタを連想させるこの組み合わせはイタリアにも近い、ニースならではの逸品。トマトとバジルのさわやかな風味が、ニースの元気な太陽の下で渇ききったのどを潤してくれますよ!

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