これまでの街歩き

オークランド/ ニュージーランド

2015年2月17日(火) 初回放送

語り:桂 文珍

撮影時期:2014年12月

世界地図

地図

場所

 ニュージーランドの北部に位置するオークランドは、国内最高の人口数を誇るニュージーランド最大の都市です。1865年までは首都でした。北はワイテマタ湾、南はマヌカウ湾に面した港町で、ヨットやボートであふれかえることから「シティ・オブ・セイルズ(=帆の街)」という愛称で親しまれており、人口一人当たりの小型船舶(ヨット・ボート)の保有数は世界一とも言われています。
 また、ニュージーランドの中でもとりわけ移民の数が多く、人口の半数近くを外国出身者が占める国際都市としても知られており、街を歩いていると欧米系、アジア系、アフリカ系などさまざまな人々に出会うことができます。

Information

港町オークランド 繁栄の歴史

 イギリス人が開拓を始めた1840年代当時、オークランドではまだ資源が調達できなかったため、先住民族「マオリ」の知恵を借りて水辺に生える葦(あし)を使って小屋を作る生活が始められました。その後、イギリス人が注目したのが、当時オークランド周辺に広がっていた「カウリ」という大木の森。「カウリ」は、世界最大級の巨木で、そこから採れる木材は長くて幅が広いので、帆船や建物づくりに最適。その結果、オークランドには製材所が建ち並び、カウリは海外にも輸出されました。
 1860年代からの最盛期には、年間に2万6千トンもの木材が国内や海外へと送られ、オークランドの港と街は発展。現在ではニュージーランドで一番コンテナの扱い量が多い港として、24時間稼働し続けています。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 100年前創立の伝統校に通い、イギリスの伝統を受け継ぐ教育を受けているという食いしん坊な女子高生、イザベラさんとレイアーさん。そんな2人が紹介してくれるのは、多彩な国の文化がミックスされた、オークランドの一押しグルメ!

ベルギー風 蒸しムール貝

多彩な食べ方があるムール貝ですが、一番の人気はベルギー風。玉ねぎとニンニクを炒めて、オークランド特産のムール貝を入れ、白ワインとチーズのソースで仕上げます。プリっとしたムール貝の身とクリーミーなソースが絡み、海の香りと大人の味が引き立ちます。友達同士でのシェアに最適!

ディープフライのり巻き

オークランドでは「すし」は大人気! 中でも注目は、照り焼きチキン・アボカド・にんじんなどを巻いたボリュームたっぷりののり巻きに小麦粉、溶き卵、パン粉をつけてトンカツみたいに丸ごと揚げてしまう「ディープフライのり巻き」!サクッと揚がった衣の中に、やわらかいのり巻きが包まれて、独特の食感が味わえます!

韓国風パンケーキ

街では韓国料理も大注目!「ホットック」という韓国のスナックの生地で作られたパンケーキ。一番の人気は、パイナップルとハムとチーズのミックス!モチモチした食感のホットックを焼き上げると、中のチーズが溶け、ハムのしょっぱさとパイナップルの甘さが溶け合い、絶妙な味に仕上がります!

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

ワイヘキ島でニュージーランドの先住民・マオリの文化を探求
語り:篠原ともえ

 今回はオークランドから東に25km、フェリーで40分のワイヘキ島へ向かいます。人口8000人が暮らすワイヘキ島には、先住民族「マオリ」の人たちが多く暮らしており、なんと自然と話をするのだとか!街に到着して、マオリの文化が感じられる場所がないか、女性に話を聞くと、「マラエ」というマオリの伝統的な集会場が近くにあるとのこと。
 早速行ってみた集会場では歓迎の儀式を体験。マオリの男性に話を聞いてみると「自然の神々が私たちを守ってくれます。私たちマオリは自然を敬い、つながることを大切にしているのです」と教えてくれました。自然が神様で、神様とつながることを大切にするから、自然と話をするということなんですね。
 その先で、楽器の練習をする女性2人に話を聞いてみると、紹介してくれたのはひょうたん製の楽器。この楽器を森で鳴らすと、なんとその音に鳥たちが答えるといいます! 自然と会話をするマオリの人たちの文化をじっくり堪能しました。

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