これまでの街歩き

金沢/ 日本

2015年3月10日(火) 初回放送

語り:鹿賀丈史

撮影時期:2014年10月

世界地図

地図

場所

 北陸の国際観光都市、石川県の金沢。独特な伝統文化と街並みの美しさに魅了され、国内外から年間800万人もの観光客が訪れます。芸妓(げいこ)さんの街・ひがし茶屋街、日本3名園のひとつ兼六園、武家屋敷が立ち並ぶ長町など情緒ある観光スポットだけでなく、戦火を逃れた金沢は、小さな路地や用水路にいたるまで、江戸時代からの街割りが随所に残っています。
 さらに、日本海に面した金沢港では新鮮な魚が水揚げされ、男川と呼ばれる「犀川」と、女川と呼ばれる「浅野川」が住宅街を潤し、卯辰山や野田山の緑が目に鮮やか。鳥の声と川のせせらぎは、風情豊かな街並をよりいっそう引き立てます。

Information

金沢の街のパワースポット

 寺町としても有名な金沢の街には、気になるパワースポットがたくさん。
 ひがし茶屋街の入り口に近い「円長寺」には1度回すと5000巻以上もの経典を全て読んだのと同じ功徳を積めるという御輪堂があります。心を清めて心願成就!
 続いて兼六園の中、金沢神社にある「金城霊沢」は、昔、ある男がこの泉で山芋を洗ったところ、砂金がでてきたという言い伝えが残り、金運アップのご利益が。この泉、「金洗い沢」と呼ばれ、後に「金沢」という地名の由来になったとか?
 最後に「貴船明神」の2つの祠(ほこら)には、「縁結び」と「縁切り」という正反対のご利益が。参拝の方法にもルールがあって、向かって左側から大きい祠へ参ると縁結び、逆に向かって右側から小さな祠へ参拝すると縁切りになるんだとか。その昔、「縁切り」の祠の前には、はさみが供えられていたこともあったそう。パワースポット巡りも楽しいですよね。

なぜ今も金沢には伝統文化が息づいているの?

 花鳥風月を描いた加賀友禅や九谷焼など今に続く伝統工芸は36種。さらに茶の湯や加賀料理など金沢に多くの伝統文化が残る理由は、江戸時代の始めにさかのぼります。
 加賀藩は外様大名唯一の100万石を誇ったため、江戸幕府から「謀反の疑い有り」とあらぬ嫌疑をかけられました。そこで3代藩主前田利常が、藩の予算を、武力ではなく文化向上に注ぐ文化優遇政策をとります。以後、代々藩主によって文化保護は受け継がれ、金沢独特の伝統文化が育まれていきました。
 今では、若手作家による斬新なデザインの工芸品もたくさん生まれてます。希少伝統工芸の保護や若手作家を助成する制度も、もしかしたら利常の思いが受け継がれているのかもしれません。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 生まれも育ちも金沢の、食べるの大好きなモデルの舞葉さんと加賀野菜イメージキャラクター、ベジタンがおすすめする金沢のスイーツ。地元の食材を使った新しい金沢スイーツ、 ベスト3を紹介しちゃいます!

黄金のどら焼き

驚きのスイーツ、黄金のどら焼き! ふんわり焼き上げた皮の中に、上品な甘さの小豆と、濃厚なバターを挟みました。そのままでも美味しいどら焼きの上に、食金ぱくをまるごと1枚、 ぜいたくにのせた圧巻のスイーツ。金沢は金ぱくの国内生産量日本一。金ぱくは無味無臭ですが、リッチな気分でおいしさ倍増です!

しょうゆソフトクリーム

しょうゆをソフトクリームに混ぜ込みました。実は金沢はしょうゆの名産地で、まろやかな甘口が特徴なんです。ミスマッチかと思いきや、 これが今や大人気。しょうゆの塩気が甘さを引き立て、キャラメルみたいな味。さらに上から甘口のしょうゆをかけても風味が増しておいしいです。

かぼちゃの蜜菓子

ベジタンのモチーフにもなっている金沢特産の加賀野菜「打木赤皮甘栗かぼちゃ」は、ねっとりとした食感と鮮やかな色が特徴です。野菜本来ののうまみを砂糖漬けにして閉じ込めめた甘いお菓子。かぼちゃの素朴で優しい甘さがクセになります。

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