これまでの街歩き

マレ/ モルディブ

2015年3月31日(火) 初回放送

語り:八嶋智人

撮影時期:2015年1月

世界地図

地図

場所

 モルディブはインドとスリランカの南西に位置する島国。国土面積のうち陸地は1パーセント、インド洋に連なる、およそ1200の島々から成っています。首都マレは北マレ環礁にあり、東西およそ2km南北1km、歩いても1時間半で一周できる小さな島です。モルディブの政治、経済の中心で、人口は国民の3分の1にあたる10万人以上。商業エリアは住民だけでなく、周辺の島から買い物に来た人々でいつもにぎわっています。
 モルディブの公用語は独自の言語ディベヒ語。アラビア文字から影響を受けたターナ文字を使用しています。イスラム教を国教としているため、アルコールは禁止、女性にはベールを被った人が多く、街のいたるところにモスクがあり、人々は礼拝を欠かしません。

Information

歴史と地理

 歴史好きなガイド、イブラヒム・シャーリフさんがマレの歴史を案内します。
 モルディブの島々は、はるか昔、火山が沈下してそのまわりのサンゴ礁が海の上に残った「環礁」(かんしょう)から成っています。マレもサンゴの上にできた島。だからマレの街の中でも古いサンゴの壁が見られます。
 モルディブの島々に人が住み始めたのは紀元前6世紀頃と言われています。12世紀には、イスラム教が入ってきました。
 漁業が主産業でしたが、1970年代に島々で観光開発が始まり、世界的リゾートへと変貌します。経済は急成長し、マレの人口も激増しました。今ではマレは世界有数の人口密度が高い首都。持ち前の譲り合いの精神で仲良く暮らしています。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

案内するのはマレっ子の会社員、アミナーサさん。マレの女の子はあまり1人で食べ歩きはしないので、いとこのジヤンさんと一緒に紹介します。

ヘディカ

マレには夕方4時のおやつタイムがあります。この時に欠かせないのが、ヘディカ。様々な具材、形の軽食全部をヘディカといいます。ヘディカの中でも人気があるのは、カツオ節と野菜を炒めて包んで揚げた「パジャ」。カツオ節の風味、モルディブ料理には欠かせません。

ボンディ

ココナツとヤシのお酒のシロップを練ってバナナの葉で包んだ伝統的なスイーツ。ようかんのように切って食べれば、甘い中にココナツの香りが広がります。ボンディは「モルディブのチョコレート」と言われているんですよ。

マスフニ

朝ごはんの定番。モルディブ料理に欠かせないココナツの果肉と、カツオ節にタマネギ、香辛料を入れてこねたもの。これを生のまま「ロシ」というクレープのような生地に包んで右手で食べるのがモルディブ風。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

バビンファル島
語り:はな

 バビンファル島は、マレからスピードボートで20分、北マレ環礁に位置するリゾートアイランド。サンゴ礁の海で、ウミガメと一緒に泳げるんですって!
 やしの木に囲まれた一周10分の小さな島、海は透き通って底のサンゴまで見える!真っ白なビーチでは、小さなウミガメを囲んで勉強中の子どもたちに出会いました。
 バビンファル島は絶滅危惧種のウミガメの営巣地。でも天敵に食べられたりして、大人になるウミガメは、千匹にたった一匹なのだそうです。島ではウミガメやサンゴの保護に力を入れていて、そのおかげでハウスリーフで潜っても、ウミガメと出会う確率が高いんだとか。ウミガメだけでなく、エイの餌付けも見ることができますよ。

※NHKサイトを離れます
ページトップ