これまでの街歩き

グラナダ イスラム王朝の都めぐり/ スペイン

2015年7月28日(火) 初回放送

語り:八嶋智人

撮影時期:2015年05月

世界地図

地図

場所

 シエラ・ネバダ山脈の麓。ベガと呼ばれる平野に位置するグラナダは、古代ローマ時代から続く歴史ある街です。8世紀にイスラム王朝が支配、13世紀のナスル王朝時代にはグラナダ王国の首都となり、15世紀にキリスト教勢力によって占領されるまで、繁栄を続けました。
 今でも、南の丘には、イスラム文化の最高傑作といわれる「アルハンブラ宮殿」が残っています。ナルス王朝時代の夏の別荘「ヘネラリーフェ」と旧市街「アルバイシン」とともに、ユネスコの世界遺産に登録されています。イスラム教とキリスト教などの様々な文化が融合している魅力的な街です。

Information

グラナダの歴史

 800年に渡り、イベリア半島で栄華を極めたイスラム王朝。そのシンボルであるアルハンブラ宮殿は「イスラム芸術の集大成」と評されています。初代王のときから建設が進められ、7代目の王の時代になって、ようやく完成しました。なかでも、ナスル宮殿は、一歩中に入れば幻想世界が広がり「王は魔法を使って宮殿を完成させた」と言われたほどでした。
 グラナダで育まれたもう一つの芸術が「フラメンコ」。アンダルシア地方に流れ着いた少数民族「ロマ」の人々が、喜怒哀楽を歌や踊りで表現したのが始まります。グラナダのさまざまな文化と融合が進み、芸術性が飛躍的に高まったといわれています。そのフラメンコとアルハンブラ宮殿は、グラナダが守り続けてきた宝です。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 坂道が多いグラナダで、食べるだけで元気が出るグラナダのグルメを紹介します!
 今回の「食べ歩き」を紹介してくれるのは、毎日、地元グルメが大好きなOL、パトリシア・マリスカルさん!

ムール貝とトマトのタパス

タパスはスペインの小皿料理の総称。なんとグラナダでは、飲み物を頼めば、このタパスを無料で食べることができる。しかも1杯に1皿付いてくる。中でも、オリーブオイルとスパイスで味付けした濃厚なムール貝とトマトのタパスは最高。

ガスパチョ

夏場にぴったりの冷たいスープ。トマトはじめた色んな野菜、オリーブオイルとワインビネガーをたっぷり入れてミキサーにかけると、暑い夏でも食べたくなる栄養たっぷりのスープが完成!

ピオノノ

一口サイズのロールケーキ。シナモンを練り込んだ生地にカスタードクリーム。その上に黒砂糖をかけて焦げ目をつけると、その香ばしさが絶妙で、何個でも食べれるスイーツです。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

断崖絶壁!“王の小道”ハイキング
語り:篠原ともえ

 グラナダからちょっと足をのばして、今、スペインで最も話題の観光地を訪ねます。グラナダから列車で西へ2時間、美しい山の緑と湖が自慢の村「エル・チョロ」。100年前のダム工事の際、断崖絶壁に張り巡らした地上105m付近の工事用足場からの眺望は評判を呼び、時の国王アルフォンソ8世も訪れたほどでした。
 今年3月、マラガ県はその足場跡を全面改装し、絶景ハイキングコースが誕生しました!全長7.7km。スリル満点なビューポイントはもちろん、野生動物や高山植物までもを満喫できます。いま、スペインで話題騒然のハイキングを紹介します。

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