これまでの街歩き

神戸スペシャル/ 日本

2016年9月13日(火) 初回放送

語り:古田新太

撮影時期:2016年5月

世界地図

地図

場所

 神戸は兵庫県の県庁所在地。人口およそ150万。年間15,000もの貨物船が行き交う、日本屈指の国際貿易港の街。古くは平安末期から、800年以上にわたって発展してきました。明治時代には、外国人居留地を造るなど、世界中の人々が住みやすい街づくりが進められたため、現在も神戸に住む外国人は多く、128か国、およそ44,000人が暮らしています。
 外国から初めて持ち込まれた文化も多く、映画、ゴルフ、ジャズバンドなどは、神戸が発祥の地。洋服にいたっては、居留地につくられた紳士服店が日本の近代洋服文化のはじまりで、神戸は、いまなお流行を発信するおしゃれな街として人気を集めています。
 また、街の南には神戸港、北には六甲山があり、海と山の幸が豊富。海苔(のり)や神戸牛などの特産品を味わうこともできます。

Information

世界とつながる街 神戸

 神戸は、もともと水深がとても深い天然の良港。そこに目をつけて、国際貿易港の礎を築いたのが、平清盛でした。およそ800年前、清盛が港を整備すると、中国大陸との交易を開始。神戸の商いも増えて、街は一気に活気づきました。
 明治時代にはヨーロッパとの交易も急増したので、神戸の街は居留地や異人館など、外国の人々が暮らしやすい街づくりが行われました。
 発展を続けてきた神戸ですが、1995年に阪神・淡路大震災が発生。街はことごとく破壊されました。そんなとき、温かい手を差し伸べてくれたのが、神戸に暮らす外国の人々でした。炊き出しを行ったり、宗教施設を避難所として開放したりして、街は国籍を越えた強い絆で結ばれていきました。

六甲山の恵み

 神戸のシンボル、六甲山。今回は、六甲山がもたらす、自然の恵みを生っ粋の山ガール、秋田さんがご案内!
 ひとつ目の恵みは、緑豊かな登山道。森林浴をしながら山を歩くことが日課、という神戸っこは少なくありません。さらに、登山だけでなく、道中でラジオ体操をしちゃうのが神戸流なんです。
 ふたつ目の恵みは、六甲山から湧き出る水。地中で自然ろ過された水は、腐りにくくミネラルも豊富なため、明治時代には船乗りの間でも愛されていたそうです。
 みっつ目の恵みは、日光を浴びた六甲山の輝き。神戸の地場産業のひとつ「真珠加工業」。職人さんたちが、真珠の選別を行うには、六甲山の木々に反射した柔らかい太陽の光が必要になります。蛍光灯では識別できない、微妙な色合いや光沢を見極めるためには、なくてはならないんですよ!

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 神戸のグルメといえば、豪華なフルコースにかわいいスイーツ・・・だけじゃありませんよ!
 神戸の劇団で、日々稽古にはげむ近澤さんが、神戸っこに馴染みの深い、庶民の味をご紹介。

ビフカツ サンド

トンカツとちゃいまっせ!ビフカツでっせ!カリッと揚げたビフカツとふわっふわの食パンの絶妙な組み合わせ。神戸でカツといえばビフカツのことをさします。明治時代に、初代兵庫県知事・伊藤博文が「牛肉も食べましょ!」って奨励したことで根づきました。ちなみに神戸は、パンの消費量も日本一!神戸っこが愛してやまない、ふたつの味のハーモニーです。

のり巻き焼き

小麦粉の生地に、キャベツと豚肉を入れて・・・と、ここまでは普通のお好み焼き。これを大きな板海苔(のり)の上に乗せて、グルグルっと大胆に巻きます。のり巻きにそっくり、だけど中身はお好み焼き。知る人ぞ知る、神戸のB級グルメです。戦後すぐに生まれた料理で、大人も子どもも大好き。お土産としても大人気なんです。

くぎ煮

小魚を、しょうゆ、砂糖、しょうがなどを加えて、じっくり炊いた くぎ煮。形が「さびた釘」に似ていることから、その名がつきました。くぎ煮に使われるのは、神戸の沖合で、春先だけにとれる「イカナゴ」の稚魚。どの家庭でも、大きな鍋でじっくり炊くのが恒例です。古田さんの実家でも、毎年炊いているんだとか。これぞ、おふくろの味!

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