世界ふれあい街歩き

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これまでの街歩き

ライン川の輝き
バーゼル/ スイス

2016年9月20日(火) 初回放送

語り:田畑智子

撮影時期:2016年5月

世界地図

地図

場所

 スイスのバーゼルは、フランスやドイツと国境を接するスイス第3の都市。かつてヨーロッパの水運の大動脈であったライン川が街の中央を流れています。13世紀初頭にライン川に掛けられた「ミッテレーレ橋」はその後長い間、南のイタリアから北のドイツに抜ける唯一の陸路であったため、バーゼルはヨーロッパの交通の要衝として発展しました。
 中世に国境の街、商業都市として大きな発展を遂げたバーゼル。そうして築いた財力で美術館や博物館なども数多く作られ、文化都市としても知られるようになりました。今も国境の街として、年に何度も国際的な見本市やアートフェスティバルが開かれ、さまざまな国の人たちが暮らしています。
 ヨーロッパでも極めて保存状態が良いといわれる旧市街はライン川の南側にあり、築600年を超す建物や、中世から使われてきた噴水を至るところで見ることができます。ライン川では、中世から続く伝統的な漁や、渡し舟が今も現役で活躍するなど、人びとの暮らしは水と深く結びついています。

Information

バーゼルの祭り ファスナハト

 毎年2月に行われるスイス最大のお祭り「ファスナハト」。その始まりは600年前といわれています。ライン川の水運業で大きな発展と遂げた中世バーゼルの発展を支えたのは、同業者組合「ギルド」でした。商人は販売独占権や価格交渉を一致団結して行うために、職人たちは職人技を守っていくために、ギルドはなくてはならない存在でした。皮職人、金細工職人、ガラス職人、不動産業、製紙印刷業・・・ありとあらゆる商工業が花開いた中世バーゼルには、20を超えるギルドが存在していたといわれます。
 結束力が強い「ギルド」にはもう一つ大切な役割がありました。自ら自警団や消防団を組織し、街を守っていたのです。まさに中世バーゼル社会の中核を担う存在でした。その「ギルド」が自分たちの結束力と華やかさを競って街中をパレードしたのが「ファスナハト祭り」の始まりです。今では街中の人びとが参加し、500を超えるグループがあります。それぞれ一年かけて練習をし、その年のホットな話題をテーマにお面や衣装を用意します。まさに、バーゼル市民の結束力が示されるお祭りです。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 街を歩きながら手軽に楽しめるご当地グルメを厳選してご紹介。今回案内してくれるのは、国際色豊かなバーゼルならではのインターナショナル・ガールズの3人娘。ドイツ出身のエレナ、イギリス出身のローラ、そして生粋のバーゼルっ子のアンドレア。それぞれ自慢の一品を買い求めに、女の子たちがバーゼルの街へ繰り出します。
 古くからさまざまな国との交易で栄えたバーゼルならではのグルメを堪能します。

レシュティ仔牛のレバー添え

スイスの「おふくろの味」と言えば、ジャガイモの千切りを固めてバターで焼いた「レシュティ」。これに仔牛のレバーを添えた物が、バーゼルでは昔から愛されてきた庶民の味なんです。新鮮な仔牛のレバーと玉ねぎのみじん切りを、ワインと特製ソースでさっと炒めれば出来上がり。安くて栄養たっぷりのレバー肉は、倹約家のバーゼル人に昔から愛されてきたのだとか。

ブロティ

小さく切った食パンに、お総菜を山盛りにした「ブロティ」は、バーゼル人に大人気のおつまみ。元々キャビアやフォアグラをのせるイギリスの高級おつまみ「カナッペ」からヒントを得て作られたという、庶民のおつまみ。種類もいっぱい。小エビの山盛りや、サラダのマヨネーズ和え、スモークサーモン、ツナ、タルタル、イワシなど店頭には、たくさんのブロティが色どり豊に並んでいます。

レッカリー

街の老舗店が誇るバーゼルの定番土産「レッカリー」。蜂蜜に、シナモン、カルダモン、レモン・ピール、オレンジ・ピール、など11種類ものスパイスとナッツを混ぜ合わせて作る焼き菓子です。スパイスは、中世のバーゼルに国外からもたらされた高級食材。香り豊かなレッカリーは、さらにスパイス・ワイン「ヒポクラス」に漬けて食べると美味しさ100倍なんだとか。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

チーズの王様・エメンタールの里
語り:つぶやきシロー

 街からちょっと足を伸ばして、一押しの観光スポットを訪ねます。バーゼルから電車に乗っておよそ1時間、スイス随一の牧草地帯で知られるエメンタール地方へ。目指すは「チーズの王様」と呼ばれる巨大な「エメンタール・チーズ」です。
 チーズ工場の熟成室には、重さ83キロ、直径1メートルのまさに横綱級のエメンタールチーズがずらりと並んでいました。昔から周辺諸国への大事な輸出品だったチーズ。国境を超える際、チーズの個数に対して関税がかけられたため、エメンタールの人びとはチーズを大きくして個数を減らしたんだとか。
 支払う税金を少しでも安くする事を考え付いて生まれたのが「王様」だったんです。熟成中に発生するガスでできる大きな穴がエメンタールチーズの特徴。よく漫画やアニメで目にする穴あきチーズです。熟成師さんは、ハンマーでチーズの表面を叩きながら中に綺麗に穴が出来ているかを調べます。おいしさの秘密は一年中大自然の中で放牧されている牛の新鮮なミルクなんだとそっと教えてくれました。

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