これまでの街歩き

陽気な美の街
サンタクルス・デ・ラ・シエラ/ ボリビア

2016年11月8日(火) 初回放送

語り:高橋克実

撮影時期:2016年8月

世界地図

地図

場所

 サンタクルスは、ボリビアでトップクラスの経済発展をしている街。1950年代に始まった農業改革によって、大豆やトウモロコシなどの作物の生産量はめざましいです。
 さらには、標高3600m地点にある首都ラパスに比べ、サンタクルスは標高400m程度。暮らしやすいため、人口は110万を超え、ラパスをしのぐほどです。アマゾン川の支流、大きなピライ川が近くを流れ、気候も温暖で南国気質。おおらかで陽気な人が多いのは、そのためかもしれません。
 スペイン統治時代にスペイン人と原住民の混血が進み、エキゾチックな美女が多く生まれました。ボリビアで行われる美女コンテストで優勝する人の多くは、サンタクルス出身だそうです。

Information

サンタクルスの歴史

 人口110万を超すサンタクルスは、現在、首都ラパスをしのぐ大都市です。16世紀、アマゾンの奥深くにあったこの地を開拓したのは、スペイン人でした。その後、豊かな農地を求めて、スペインから多くの人々が移住。サンタクルスの街は発展しました。近年、肥沃(ひよく)な大地に育まれた小麦や大豆などの大規模農業が急成長。サンタクルスは、ボリビア経済をけん引する大都市になりました。
 サンタクルスが誇る、もう一つの魅力。それは・・・美女!スペイン系と先住民の混血が進み、エキゾチックな麗しき美女たちが少なくありません。さらなる街の魅力は・・・カーニバル!毎年1月、4日間にわたって、サンタクルスの美女たちが、カンバたちが、踊り続けます!!

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

ピライ川は、あの、アマゾン川の支流です。だから、サンタクルスでは、アマゾンの大自然に育まれた豊かな食材がたくさん!シンプルな味付けで食べることができます。今回は美容に効果抜群の「アマゾン・グルメ」を紹介します。

アルマジロの素揚げ

甲羅の硬いアルマジロを、まず、そのまま塩ゆでにします。ゆで上がったアルマジロを、甲羅の反対側のお肉のところに しょうゆとマスタードのソースを塗り、最後に油の中にドボン。素揚げしたアルマジロは、まるで豚のお肉みたいにプルプルして、おいしいのです。クセもありません。

ワニの唐揚げ

ワニの尻尾をぶつ切りにして、あとは油で揚げるだけ。とってもシンプルですが、鳥のから揚げみたいで、とてもおいしいですよ。一見オレンジに見える サンタクルス特産のレモンの汁をかけると、さらに美味です。

サバロのグリル

川魚サバロを開き、それをグリルします。油がのっていて、とってもジューシー!最後にサンタクルス特産のレモンをひと絞り。味はホッケに似ていて、ほくほくしています。

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

コロニア・オキナワ
語り:濱田マリ

 1950年代に、沖縄の人たちが農地を求めてボリビアに移住し、築いた村、コロニア・オキナワ。疫病などが原因で、土地を転々としながら、最後に、この地にたどり着きました。現在、コロニア・オキナワでは大豆づくりを行い、それに畜産を組み合わせた機械化による大規模経営が行われています。
 まず、歴史資料館を訪ね、3世の方にお話を伺いました。流ちょうな日本語で対応してくださり、1世の人たちが移住してきたときの苦労や、当時の様子を教えてくれました。続いて、1世の方から、移住当時の暮らしぶりについて話を聞き、最後は、街にある日本人学校を訪れました。そこでは、日本語の授業を受ける子どもたち、沖縄三線の練習をする青年たちに出会いました。
 ゆったりとした空気が流れるボリビアの村で、今は、大人たちはゆったり暮らしながら、子どもたちはのびのび育ちながら、故郷・沖縄の文化や伝統を大切にしていました。コロニア・オキナワ、「いつかまた会いにきたい」と思わせる、あったかい人たちの村です。

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