世界ふれあい街歩き

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これまでの街歩き

都会の隣のふるさと
秩父スペシャル/ 日本

2017年7月11日(火) 初回放送

語り:設楽 統

撮影時期:2017年5月

世界地図

地図

場所

 埼玉県北西部にある秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町・東秩父村の6つの自治体をあわせて「秩父地域」、シンプルに「秩父」と呼ばれています。今回、番組で歩いた地域はすべて秩父市に属しますが、冒頭に登場した武甲山と秩父市街地を一望する映像、および秩父の絶景を紹介するインフォメーションコーナーで紹介した「雲海」を撮影した場所と「丸神の滝」は小鹿野町、「寺坂棚田」は横瀬町、コーナー終わりに登場した場所は長瀞町にある名勝「長瀞岩畳」です。ちなみに、設楽統さんの故郷は皆野町です。
 秩父の街の地理的な特徴は、山にぐるりと取り囲まれた盆地であるということ。昔から、この山々は、外との行き来を阻んできた一方で、独自の文化が花開き、守られ続ける誘因にもなりました。全長4811メートルの正丸トンネルの完成によって、秩父と東京方面を結ぶ鉄道が開通したのは昭和44年。以来、秩父は首都圏に暮らす人々にとってぐっと身近な街になりました。

Information

秩父の歴史

 秩父の街を育んできたのは、街を取り囲む山々の恵み。その代表格が、蚕。秩父の石灰質の土壌は稲作には向きませんでしたが、蚕の好物である桑の栽培に適していました。江戸時代には、全国から買い付けに集まる絹商人たちをもてなすめに、毎年12月に立つ絹市に合わせて、豪華な山車が練り歩き、地元の人々が出演する歌舞伎が披露されるように。これが秩父最大のお祭り「秩父夜祭」の起源といわれます。2016年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。絹織物産業の最盛期は大正から昭和にかけて。大胆な色と柄が特徴の「秩父銘仙」が全国で流行します。このブームの立役者の一人が、設楽さんの祖父、逸三郎。第1次世界大戦の発生によって、全国的に不足していた黒の染料の研究のために遠く奄美大島まで赴き、開発に成功したのです。
 もう一つ、秩父の街を支えてきたのは、武甲山の石灰石を利用したセメント産業。大正12年の関東大震災の復興需要を受けて、秩父は国内屈指の生産地に急成長。現在、番場通り界わいに残るレトロな商店の建物は、当時に建てられました。きたる2020年東京オリンピックに伴う建設ラッシュで、秩父の石灰石は再び注目を集めています。

秩父の自然

 秩父が誇る豊かな自然の中から、3つの絶景スポットを紹介します。
 第3位は、「丸神の滝」。中心市街地から車で1時間ほどの山の中にあります。全長76メートル。埼玉県で唯一、「日本の滝百選」に選ばれています。滝つぼのすぐそばまで降りられるので、迫力満点の写真を撮ることができます。
 第2位は、「雲海」。中心市街地から車で15分ほどの公園「秩父ミューズパーク」の展望台から望めます。雨が降り、夜中に湿度が100%近くまで上がった日の翌朝が狙い目。11月頃が最も雲海が出やすいそうです。
 第1位は、「寺坂棚田」。中心市街地のほど近く、およそ5ヘクタールにわたって250枚の棚田が広がります。田んぼに水が引かれる5月下旬からが見頃。棚田の奥には勇ましい武甲山が堂々とそびえ、優美な棚田とのコントラストが見事です。毎年夏に開かれる「寺坂棚田ホタルかがり火まつり」では、600個ものかがり火が灯され、幻想的な光景を生み出します。
 秩父の絶景、ぜひお楽しみくでさい!

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

 秩父伝統のおやつ「小昼飯(こぢゅうはん)」を紹介します。養蚕などの農作業に携わる人々が立ち仕事の合間に食べてきた昔ながらの軽食です。かつて、それぞれの家庭の中で作られていましたが、今は、小昼飯を秩父の大切な文化のひとつとして保存・継承しようとする動きが広がり、街中の飲食店でさまざまな種類の小昼飯が食べらます。

みそポテト

子どものおやつからお酒のおつまみまで、秩父の定番の味。作り方はシンプル、一口大のジャガイモを串に刺し、小麦粉を溶いた衣をしっかりつけて さくさくになるまで揚げるだけ。仕上げに、みそ、砂糖、酒を混ぜ合わせたタレをかけたら完成!秩父市のイメージキャラクター「ポテくまくん」は、このみそポテトがモチーフ。名実ともに、秩父を代表するご当地グルメです。

ねじ

幅広のうどんに小豆をあえた、和風スイーツです。幅2センチほどのうどんをさっとゆがいて、小豆の中へ。小豆の甘みが絡むまで煮詰めれば完成です。うどんと小豆、なかなか目にしない組み合わせですが、相性は抜群!うどんを手打ちしたときに余る切れ端を、小豆が絡みやすいようにねじってゆでたから「ねじ」という名前がついた、という説も。

つとっこ

栃の葉にもち米と豆を包んで蒸し上げる、いわゆる、ちまき。大豆や黒豆、くらかけ豆などを、もち米とざっくり混ぜ、豆の甘さを引き出すために塩を加えたあと、栃の葉に包み、1時間じっくり煮込んで完成。お豆はほくほく、お米はもちもちに仕上がります。栃の葉の上品な香りも食欲をそそる、初夏の味です。

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