これまでの街歩き

トンガ王国の都
ヌクアロファ/ トンガ

2018年12月11日(火) 初回放送

語り:高橋克実

撮影時期:2018年9月~10月

世界地図

地図

場所

トンガはニュージーランドの北約2000km、フィジーの南東800km、日付変更線のすぐ西に位置しています。南北に1000km、東西約500kmの海域にある大小170余の島々、4つの諸島群から成り立っています。面積は747㎢で、日本の奄美黄島と同じくらい。首都のヌクアロファは、最も南の諸島群に位置するトンガタプ島の北側にあります。人口は約3万5千。
 南太平洋で唯一植民地化されなかった歴史を持ち、ポリネシア系の人々が暮らしています。トンガの海には多くのサンゴの群生があり、毎年7月~10月には多くのザトウクジラが訪れ、世界的にも注目を集めるホエールウォッチングのスポットになっています。

Information

トンガ王国の歴史

 17世紀以降、トンガにはヨーロッパから、多くの冒険家や宣教師がやってきました。当時、島の人たちは、西洋からの来訪者を温かく歓迎。以来、トンガは「フレンドリー・アイランド」と呼ばれています。
 18世紀以降になると、南太平洋の島国が次々とヨーロッパの植民地となる中、トンガは最後まで植民地化されることはなく、自治権を守り抜きました。その立役者は、国王ツポウ1世です。1875年に憲法を制定し、列強がトンガを国家として認めざるを得ないきっかけを作りました。20世紀、サローテ女王のもとでは、民族文化の保存が進められます。腰に巻く「タオバラ」や「キエキエ」の装飾品を、トンガの正装に定めました。また、伝統的な歌や踊りの発展にも力を注ぎ、今でも、お祝いの席で披露されています。

食べ歩きグルメ

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介!

案内人は、地元で人気のユーチューバー・コンビ「トゥトゥ・オン・ザ・ビーチ」のノガさんとジョシュさん。南国トンガのココナツを使ったイチオシ料理を紹介してくれます。

オタイ

トンガ産のスイカとしぼりたてのココナツミルクをまぜたミックスジュース。季節ごとに、異なるフルーツとの組み合わせが楽しめます。トゥトゥのおすすめの食べ方が、砕いたクラッカーを入れて、食べること。家庭では、定番の食べ方だそう!お店で、この食べ方をしたら、“トンガ通”と思われること間違いなし!?

モアトンガ

地鶏のココナッツミルク煮込み。“モア”は鳥を意味する、トンガでのびのび育った地鶏を丸々1羽、2時間かけてゆで、そこに、ココナツミルクを加えてさらに数分間煮込んだら出来上がりです。柔らかく煮込まれた鶏肉、一口かみしめるごとに、ココナツの風味が口の中に広がります。

オタイカ

トンガの生魚のマリネ。“オタ”は生、"イカ”は魚を意味します。沖合でとれたカジキマグロを角切りにして、トマトやきゅうりなどの野菜を加え、最後にしぼりたてのココナツミルクをかけたら出来上がり。新鮮なココナツミルクと魚の愛称は抜群!

ちょっとより道

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます!

クジラの親子と泳ごう!
語り:中川翔子

 ヌクアロファの港から、穏やかな海原をモーターボートで快走すること1時間、世界から注目を集める観光ホエール・ウォッチングのスポットへ。クジラを見るだけでなく、一緒に泳ぐこともできるんです!
 毎年7~10月にかけて、全長15mにもなるザトウクジラがこの海に集まってきます。その目的は、繁殖と子育て。トンガの温暖な海は、天敵のシャチが少なく、脂肪が薄くて寒さに耐えられない赤ちゃんクジラを育てるのに最適な環境。“ヒートラン”と呼ばれるメスをめぐるオスたちの争いや、のんびり過ごす親子クジラの姿を間近で見ることができます。「南太平洋の“命のゆりかご”」で、仲むつまじく泳ぐクジラ親子の姿を堪能します。

※NHKサイトを離れます
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