世界ふれあい街歩き

場所

　今回の街歩きは、中国の特別行政区「マカオ」。北端のマカオ半島、タイパ地区、コタイ地区、南端のコロアン地区からなっています。南北に分かれているマカオは、マカオ半島と、その他３つの地区が3本の橋でつながっており、簡単に行き来できます。
　今ではカジノが有名なマカオですが、もともと小さな漁村でした。街が発展したのは、16世紀。ポルトガル人が、ヨーロッパとアジアの中継貿易を行う拠点として繁栄しました。1999年、中国に返還されたのを機に、マカオは外国企業を誘致して、かつて西洋人の社交場だったカジノの産業に力を入れていきます。そして、今では、アメリカのラスベガスをしのぐ、世界一のカジノの街に発展しました。

市街地がコース⁉マカオグランプリ

　「カジノの街」は、毎年11月、世界から注目される「舞台」に変身します。市街地を使って行われる「マカオ・グランプリ」！アイルトン・セナをはじめ、このレースに優勝して、のちにＦ１のスーパースターになった選手はたくさんいます。海岸沿いの直線から、カジノ街に入り、カーブだらけの住宅街を抜ける難しい、全長6.2kmのコースを、最高時速270kmで走り抜けます。このレースのコースを、タクシーやレンタカーで体験することもできます。

街歩きしながら手軽に楽しめるご当地の味を、厳選してご紹介！

案内人は、彼女募集中のエドワードさん。カードゲームでマカオのおすすめスイーツ3品を紹介。対戦相手は“気になるあの娘（こ）”、ロセリーナさん。勝負に勝って、彼女をスイーツ・デートに誘い出したいと、エドワードさんは気合い満々！

龍（りゅう）のひげあめ

修行を積んだ職人さんしか作れない、珍しいアメ。透明なアメのかたまりを、繰り返し引っ張って伸ばし続けて、糸よりも細くして、中にピーナツやゴマを包みます。口に入れた瞬間にアメがふわっと溶けて、甘みとナッツだけが残る、不思議なスイーツです。

牛乳プリン

ほのかな甘みが口いっぱいに広がる牛乳プリン。ミルクと砂糖だけで作られるシンプルなスイーツ。そのまま食べるもよし、プリンの上に、あんなどをトッピングして楽しむもよし！プルンプルンの食感が、たまりません。

エッグタルト

マカオスイーツの代表格、エッグタルト。ポルトガルが発祥です。パイ生地にカスタードを流し込んで、こんがり焼き上げます。濃厚な卵の味が、やみつきになる一品です。

街からちょっと足をのばして、イチ押しの観光スポットを訪ねます！

マカオにある秘密のトンネル！？

語り：三倉茉奈

　マカオにある「秘密のトンネル」へ！なんでも地元の人にも、その存在がほとんど知られていないのだとか。向かうのは、マカオ半島からバスで南へ、およそ45分のコタイ地区。コタイ地区は全部埋め立て地。今なお開発が進む一大観光スポットです。
　埋め立て地のはずれに、一見地下鉄のような入り口を発見！早速エスカレーターで下に降りると、地下の通路には見事に誰もいません…。トンネルを15分ほど歩き続けると、出口が見えてきました。エスカレーターで地上に上がってみると、そこは…なんと、中国本土にあるマカオ大学！ん･･･！？実は、2014年、キャンパスの拡大に伴って、中国本土にあるマカオの飛び地にも校舎が建てられたのだとか。このマカオ大学、観光でも訪れることができます。構内には、人気のヤムチャのレストランなどもあります。家族連れなどでにぎわう、観光の最新スポットです。