これまでの街歩き

ストックホルム/ スウェーデン

2009年11月19日(木) 初回放送

語り:牧瀬里穂

撮影時期:2009年8月

街の「釣り人」

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 王立公園脇の通りを南に向かうと、水路が見えてきました。北の島の端(南側)です。水路の向かい側に見えるのはスウェーデンの王宮。水辺に沿って歩いていると、王宮の目の前で朝から釣りをしている男性二人を発見しました!一体何が釣れるのか尋ねてみると、「サケが釣れる」と教えてくれました。
 それにしてもこの二人、周りの人は勤め先に急いでいる時間に、のんびりとこんなところで釣りをしているなんて、今日は休みなんでしょうか?「僕らは会社に行く前に釣りを楽しんでいる」。そう言うと彼は、上着のジッパーを下ろして中を見せてくれました。なんと彼は、ネクタイをしているではありませんか!「上着を脱いで会社に行けばいいんだ。ビジネスバッグも持って来てる」。職場にも近いそうです。確かにここはストックホルムのど真ん中。にもかかわらず自然が守られているということでしょうか。ちなみに、スズキやカマスも釣れるそうですよ。

街の「400年前のアパート」

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 旧市街の小学校を後にして石畳の続く道を歩いていると、壁の色の鮮やかな4階建ての建物が、軒を連ねる一角がありました。幼い子供たちを連れた若いママが、お店の並びにあるドアを開けるところに遭遇。「買い物なの?」と尋ねると、「この建物の上が家なのよ」と言う返事。彼女はとても気さくに家に招待してくれました。
 1階の廊下を抜けると、そこには緑あふれる大きな中庭が広がっていました。彼女たちの家は4階、部屋はリフォームされたモダンな2LDKです。外観からは想像できない内装に驚いていると、彼女は「400年前の家とはとても思えないでしょ」と笑いました。この家族は、4階の窓から見える旧市街の眺めが大好きです。「この部屋からはお城(王宮)が見えるの」。女の子は、ごく日常的な景色のように話してくれました。ここから見える風景は、昔も今も変わってないのかもしれませんね。

街の「パパたちがいる公園」

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 夕方、南の島のにぎやかな通りを抜けると、自転車専用道路をスケートボードで走る少年たちがいました。後を付いていくと、スケートボードや自転車で遊べる公園に若者たちが集まっています。さらにその奥では、ジャングルジムやブランコなどの遊具で、大勢の幼い子供たちが遊んでいました。おじいちゃん、おばあちゃん、そしてママたちが子供たちを見守っています。
 よく見ると、パパたちもたくさんいるではありませんか!一人のパパは、仕事を切り上げて子供と来ることがしょっちゅうあると言います。「パパたちがたくさんいて、いい公園だろ」と言うと、子供の待つブランコに戻っていきました。もう一人のパパは、育児休暇中。6か月も休めるそうです。その間、毎日違う公園に通っているそうです。今は、子供と一緒に遊ぶことが自分の仕事だとほほえんでくれました。

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