これまでの街歩き

サンアントニオ/ アメリカ

2013年2月26日(火) 初回放送

語り:近藤正臣

撮影時期:2012年12月

街の「屋台トラック」

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 街の中心にある広場の周りには、カラフルにペイントされたトラックが何台も止まっています。中をのぞくと、どうやら食べ物を売っているようです。ハンバーガーやモロッコ料理、メキシコ料理など、さまざまな料理がトラックの屋台で売られています。店員さんがお客さんに、「支払いはカード?」と聞いています。屋台なのにクレジットカード!?店員さんが持っている携帯電話には小さなカードリーダーの装置が付いていて、その画面で手書きのサインまでできてしまうんだとか。もし日本の屋台で「カードは使える?」なんて聞いたら、怒られてしまいそうだけど…。さすがはカード社会のアメリカ!屋台といえども支払いはキャッシュレスなんですね。

街の「コンクリートアート」

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 大通りから一本路地に入ると、フェンスの向こうにたくさんのオブジェを発見!作業中の男性に聞いてみると、すべてコンクリートで作ったアート作品なのだとか。作ったのは、彼と彼のお父さんやおじさんなど、10人くらいのアーティストたち。メキシコで鉄筋コンクリートの作業員をしていたお父さんとおじいさんが、コンクリートの表面の加工方法を伝授。まるで自然の木で作ったようなテーブルやベンチが仕上がります。
 彼は1927年にお父さんが作った公共のベンチを修理していましたが、彼自身の作品もバス停のベンチとして使われています。メキシコ仕込みのアート作品は、街のあちこちでみんなに愛用されているんですね。

街の「マーケット」

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 ダウンタウンの方へ戻ると、にぎやかな声がしてきました。カラフルな旗の下に、出店がいっぱい並んでいます。アクセサリー屋さんや革製品屋さん、中にはロデオマシーンまで!革製品屋さんのおじさんに話し掛けてみると、なんだか英語がたどたどしい…。いつもはスペイン語でしか話さないのだそうです。おじさんはメキシコシティから来ていて、もう13年もここで商売をしているそうですが、これでも何の問題もなかったのだとか。その理由は、テキサス州にはスペイン語を話せる人がとても多いから。このことも、サンアントニオとメキシコの交流が深い理由のひとつなんでしょうね。

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