これまでの街歩き

モナコ/ モナコ公国

2013年4月23日(火) 初回放送

語り:貫地谷しほり

撮影時期:2013年2月

街の「カジノ」

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 街の中心地・モンテカルロ地区に向かうと、ひときわ豪華な装飾の建物を発見。カジノの殿堂、「カジノ・ド・モンテカルロ」です。中に入ると、ゴージャスなシャンデリアや天井画に目を奪われます。このカジノは、パリのオペラ座を手がけた有名な建築家が設計したものだとか。
 奥へ進むと、ディーラーがチップを並べて準備していました。最高額のチップは、1枚でなんと5000ユーロ!モナコの人たちはさぞかしカジノのゲームが得意だろうと思ったら、意外にも法律で禁止されていて、ゲームに参加できないのだそうです。これは、国民が財産をなくさないようにと、公室が定めた法律です。国民を守ろうとする公室の思いやりを感じますね。

街の「春先のビーチ」

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 丘側にあるフランスとの国境からわずか20分ほど歩くだけで、港に出ました。まだ春先のビーチ沿いの道には、マフラーをしている人や半袖の人など、さまざまな服装の人が歩いています。季節はずれの肌寒い海で海水浴をする人はさすがにいないと思ったのに…、いました!気持ち良さそうに泳いでいるおじさんたちです。季節も天気も問わず、ここに住む人たちは友達同士で一年中、水遊びを楽しんでいるのだとか。夏は観光客でいっぱいのビーチも、この時期はモナコの人たちのものなんですね。

街の「モナコ語教室」

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 旧市街の細い路地を歩くと、なんの変哲もない建物の前に人だかりが。話を聞いてみると、みなさん、ここで“モナコ語”を学んでいるのだそうです。中に入って円卓に座ると、モナコ語の朗読が始まりました。現在のモナコの公用語はフランス語で、かつてはモナコ語が話されていたのに、今では絶滅の危機にあるのだとか。
 モナコは三方をフランスに囲まれていますが、れっきとした独立国。モナコ語を後世に残そうと、勉強会は真剣そのものです。高級リゾートだけじゃない、誇り高いモナコの人々の意識にふれることができました。

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