これまでの街歩き

シドニー/ オーストラリア

2016年6月21日(火) 初回放送

語り:田畑智子

撮影時期:2016年4月

街の「鳥かご」

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 シドニーのメイン通り「ジョージ・ストリート」から1路地裏へ。まるで空からぶら下がっているように見える無数の物体!?「あれ?鳥かご??」。けれど、一羽の姿も見えません。その代わりに空から降り注ぐ野鳥のさえずり。これが何とも心地いいんです。
 鳥かごの真下にあるカフェの店員さんに尋ねると、コンクリートジャングルの「シティ」ならではのアートで、“野鳥の声を聞いて癒されよう”っていうコンセプトなんだそうです。隠されたスピーカーから流れる鳴き声は、朝と夕方でが変わる仕組み。
 店員さんは「僕がいちばん好きな鳴き声はこんな感じ」と、口笛を吹いてくれました。子どもの頃、夏に裏庭でよく聞いた鳥の声だそうです。癒されたい方は、おススメの路地です。

街の「テラスハウス」

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 シドニーの東へ延びる「オックスフォード・ストリート」を歩くと、道の両側にいい感じの路地が広がっています。「パディントン地区」です。一帯には、お隣同士が1枚の壁で繋がる2階建ての長屋が建ち並んでいます。
 2階のベランダで洗濯物を干していた女性に話を聞くと、この長屋は「テラスハウス」というんだそう。どの家にもビクトリア調の鉄柵が付いていてオシャレ!このテラスハウスが造られたのは19世紀半ばのこと。ゴールドラッシュでシドニーの人口が急増し、深刻な住宅不足を解消することが目的だったそうです。住民の人たちは、昔の長屋を、すてきにリフォームして暮らしています。

街の「ケーキの彫刻家」

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 パディントン地区には、テラスハウスをおしゃれにリフォームしたカフェやブティック、アトリアや美容院が数多く見られる界わいがあります。シドニーの流行発信地“トレンディ・パディントン”です。
 ケーキの彫刻家さんに出会いましいた。驚くような作品ばかり!かわいい人形、約1000人分の超巨大カップケーキ、車など。最新作は「ラーメンどんぶりに浸かる彼氏?!」。ラーメン好きの彼氏をもつ彼女から、贈り物として発注を受けたのだそう。
 彫刻家さんはこの街の美術学校で何年も勉強し、フィレンツェとロサンゼルスで修業。そして、多くのギャラリーがあってアーティストが刺激し合える「パディントン」に再び戻ったのだそう。ケーキとは思えない作品は必見です。

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