これまでの街歩き

ブラックカルチャーの発信地
NY ハーレム/ アメリカ

2018年7月17日(火) 初回放送

語り:キムラ緑子

撮影時期:2018年4月

街の「ゴスペルを歌うお姉さんたち」

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 ハーレムの教会では毎日どこかでゴスペルが歌われています。一般の人々にも解放される日があって、歌い踊りながら奏でるにぎやかなゴスペルを目当てに観光客が集まりツアーが組まれるほどの人気。
 街角の教会前で出会ったのは礼拝を終えたばかりの女性たち。「”メイク・ア・ジョイフル・ノイズ”という言葉があってね」と教えてくれました。魂の喜びや歓声を表現することで神様をたたえるという意味だそう。 表現の方法に決まった形はなく、歌いながら手をたたいたり跳んだり跳ねたりと自分の思いを最大限に表すことがポイント!お話の最中、男の子の「ハーレルヤ!」という掛け声がかかると大合唱に。エネルギッシュな歌声を披露してくれました。

街の「美容院」

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 これから美容院に行くという女性と出会い近くの美容院へ。オーダーはブレイド。ブレイドとはアフリカ起源の三つ編みのこと。ハーレムで定番の髪型ですが、今では世界中で人気があり、観光客も大勢お店に訪れます。
 今回、女性は太めの三つ編みに持参した付け毛を編み込んで髪の長さをプラス。夏はブレイドのシーズンで、そのままの状態だと風通しが悪く暑いけれど、編み込みをすることによって清涼感がアップするのだそうです。1時間半かけて完成。これでも短い方で5時間もかかるアレンジもあるんだとか。「けんしょう炎になっちゃうわよ」と美容師さんが一言。それでも好きだから続けられるのと話してくれました。

街の「アーティスト」

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 街なかで出会ったのはスケッチのモデルを探していた画家の男性。早速アトリエを見せてもらえることに。アフリカのお面をモチーフにしたという作品はどれもカラフル。男性はハイチ出身で、「カリビアンにとって色はとても大切」と言います。長年ハーレムに住み、たくさんのアーティストとも交流を持ってきたそう。「若い頃にアンディ・ウォーホルにも会ったことがあるよ」とのこと。
 更に、バスキアやキース・ヘリングなどのビッグネームも飛び出しました。ウォーホルに絵を見てもらう機会があったそうですが、たまたまその時は良い作品が無くて見せられなかったんだとか。「チャンスを逃したよね。人生そんなもんさ」と笑っていました。今は創作を楽しみ冒険のような日々を送っているそうです。

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