2018年9月18日(火) 初回放送
語り:羽田美智子
撮影時期:2018年6月〜7月
歴史保存地区になっているハムステッド。18世紀から19世紀に建てられた街並みがきれいに残されています。その中でもひときわ目立つ立派な門構えのお屋敷がありました。入り口に立つ男性に声を掛けると、ハムステッドで一番古い邸宅で、今は歴史建築物の保護団体によって管理されているのだと教えてれました。
この邸宅のボランティアガイドだという男性に案内され、中をのぞかせてもらうと、すてきなイングリッシュガーデンと果樹園がありました。昔、こうした邸宅では、花だけでなく、屋敷の人たちが食べる果物や野菜も育てていたそうです。
庭園は、屋敷専属の庭師さんだけでなく、15人の地元のボランティアの方たちの助けによって支えられているとのことでした。
街の中心から離れて、閑静な住宅街の中を歩いてると、かわいらしい陶芸屋さんを発見しました。店に入ると中はカラフルな陶芸作品でいっぱい。お店の方の名は、マチルダさん。陶芸家で店の裏のスタジオで作品も作っているそうです。中を案内してもらっていると、かわいらしい三姉妹が陶芸を習いにやってきました。
この店の近くに暮しているという子どもたち、どうしても陶芸が習いたくてお母さんに頼んで始めたそうです。陶芸教室が始まると子どもながらも、作品に取り組む姿は真剣です。それぞれ独創性のある陶芸品を作り上げていきます。「粘土を使って作品を作っていると、とても癒やされるの。」と大人のような一言が飛び出しました。
ロンドンっ子の憩いの場として知られる広大な緑地、ハムステッドヒース。公園の中をぶらぶらしているとワンちゃんたちが楽しそうに池で水遊び、隣の池でも、なにかプカプカ浮かんでいるのでよく見てみると、なんと人が泳いでいました!
通りがかった男性に聞くと、昔から地元の人たちが泳いできたハムステッド名物の池だと教えてくれました。ここで生まれ育ったという男性、季節を問わずこの池で50年泳いでいるんだそう。これから泳ぎに行くというので一緒についていくと、若者からお年寄りまでさまざまな人たちが楽しそうに泳いでいました。「ここで泳ぐのは健康のためだけでなく、池がつなぐ地元のコミュニティーがあるからなんだよ。」と話してくれました。