これまでの街歩き

ゆいま〜るの街
那覇スペシャル/ 日本

2019年1月29日(火) 初回放送

語り:ゴリ(ガレッジセール)

撮影時期:2018年1月

街の「マチグヮー」

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 那覇のメインストリート「国際通り」から1本路地に入って、「マチグヮー」へ。アーケードでつながる商店街です。終戦直後、男手を失った女性たちが集まって、身の周りのあらゆるものを売り始めたのが始まりと言われいています。
 800店舗以上の小さなお店が連なるなか、沖縄のお祝い事で使う品物を扱う老舗を発見。「沖縄では88歳をトーカチ、97歳をカジマヤーと言って、盛大のお祝いするのさ!」と、店頭に立つ おばあが元気よく教えてくれました。ところが、この おばあ、実はこのお店の人ではなく、近くで別のお店を営んでいるんだとか。誰のお店か分からないくらい!マチグヮーには、助け合いの精神「ゆいま〜る」が今も息づいています。

街の「泡盛工房」

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 琉球国王のお膝元だった首里。16世紀、王様がお通りになられるために造られた由緒ある石畳の道を越えて、鉄筋コンクリートの建物が並ぶ住宅地へ。その中で、かわら屋根の趣ある たたずまいを発見。泡盛工房です。実は、琉球王朝時代、王様に泡盛の製造が許された唯一の地域が首里でした。戦前には、首里だけで50社近くもの泡盛工房がありましたが、戦争でこの一帯は焼け野原に。現在は3社を残すのみとなりました。
 そのうちの一つである、この工房には、2代目のおじいさんが戦時中、戦火から守るために地中に埋めた泡盛が今も大切に残されていました。「うちの家宝です」と、4代目のご主人。おじいさんが決死の覚悟で守り抜いた伝統の味が、大切に守り継がれています。

街の「空手道場」

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 那覇市唯一のアメリカ軍の基地・那覇軍港の近くに広がる小禄地区(おろくちく)。歩道を歩いていると、前方に道着を着た3人組の女の子を発見。これから近くで空手の稽古があるのだとか。
 実は沖縄、空手発祥の地。琉球王朝時代に中国から渡ってきた武術を沖縄で発展させたもので、戦後、この地で稽古を積み、母国に帰国したアメリカ軍兵士たちを介して、各国に広まったと言われています。空手は、2020年の東京オリンピックから、正式種目になります!道場をのぞくと、子どもたちに交じって、フランス人の男性も稽古中。「空手発祥の地で修行ができるなんてラッキーさ!」。
 沖縄の伝統が、世界に羽ばたいています。

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