これまでの街歩き

スペイン薫る街
サンタバーバラ/ アメリカ

2019年3月19日(火) 初回放送

語り:長澤まさみ

撮影時期:2018年11下旬〜12月上旬

街の「桟橋」

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 長さ690mを誇る長〜い木の桟橋、スターンズワーフ。1872年に完成した当時西海岸最長の桟橋は、長らく南カリフォルニアの物流を支えてきました。現在はその役目を終え、さまざまなお店やレストランが建ち並ぶ、街一番の人気スポットになっています。
 桟橋の先端に集うのは、釣り人たちや大きなペリカンやアシカたち。代々桟橋の上に占いの館を構える占い師の女性いわく、そこはエネルギーに満ちあふれたパワースポットでもあるそうです。しかし、木の桟橋ゆえにこれまで20年ごとに火事に見舞われ、その度に修復を繰り返してきました。今も毎日 桟橋の保全スタッフが掃除と手入れをし、100年以上の歴史が詰まった桟橋を大切に守り続けています。

街の「建築家」

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 スペイン様式をベースにした自由でユニークな建築のデザインをしているジェフさん。広さ6m四方、高さ約16mの省スペース建築「アブリット・タワー」や大きなブーツの形をした家「エル・ゼパート(大きな靴)」など、これまでに手がけた建築はサンタバーバラ市内だけで50以上。タコや魚のランプ、渦巻きやロブスターのタイルなど、自由で遊び心あふれるデザインは家のインテリアや小物にまで及ぶます。
 ジェフさんが何よりも大切にするのは、住む人がワクワクするような楽しさと遊び心。いつも事前にあまり決めず、楽しみながら自由にスケッチを描いていくんだとか。今も街ではジェフさんの複数のプロジェクトが進行中。ユニークな家がますます増えていきそうです。

街の「写真家」

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 夕暮れのビーチで出会ったのは、写真家のジョンさん。ウェットスーツを着て海に入り、防水ユニットに入れたカメラで、太陽と波が生み出す一瞬の風景を狙ってシャッターを切ります。サンタバーバラのビーチは南向きのため、朝日も夕日も狙える絶好のロケーションなんだとか。
 刻々と移り変わっていく太陽と空の色と波のしぶき。これまで撮ってきた写真はどれも息を飲むような美しさ。まさに自然が生み出した芸術!同じ写真は二度と撮れないことが「波の写真」にほれ込んだ最大の理由なんだそうです。
 天気と海の状態が良ければ、ジョンさんは毎日、早朝と夕方、サンタバーバラの自然が生み出す最高の一瞬を求めて、ビーチに向かいます。

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