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放送内容

災害

シリーズ東日本大震災
原発の安全とは何か ~模索する世界と日本~

初回放送

総合 2012年5月19日(土)
午後9時30分~10時19分 総合

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日本だけでなく、世界にも大きな衝撃を与えた東京電力・福島第一原発事故。原発を持つ国々では、現在も、原発の安全性をどう確保するか、事故からどんな教訓をくみ取るべきなのか、詳細な分析が行われ、議論が交わされている。アメリカでは、NRC(原子力規制委員会)が事故を徹底分析し、「米国でも起きうるか?」を検証。政府が「原発推進」を掲げる中、今も、安全対策・規制を巡って激しい議論を戦わせている。一方、EU各国も緊急の“シビアアクシデント対策”に乗り出している。スイスは「フクシマの教訓」というリポートをいち早く公表し、事故から1年も経たない内に数々の“安全対策”を実行している。
事故が起きた日本では、原子力安全・保安院が、福島の教訓をまとめた新たな“30項目の対策”を公表する一方で、その一部を新たな安全基準と定め、安全性を審査し、原発の運転再開を目指している。
福島第一原発事故を世界はどう受け止めたのか。日本はどうなのか。世界の最新動向を伝えると共に日本の進むべき道を探る。

放送を終えて

私はNHKで原子力分野を担当する科学文化部の記者の一人として、原発の取材に取り組んできましたが、福島第一原発の事故は私にとっても「原発に100%の安全はない」という事実を突きつけ、それまで「安全」対策や「安全」規制などと日常的に使っていた「安全」という言葉の意味を改めて考える重大な契機になりました。
何をもって「安全」とするかは国の事情によっても異なります。番組で取材したアメリカでは、情報公開によって原発のリスクを共有することで、国が考える「安全」に社会的な合意を得ようとしていました。一方スイスでは、経済性を度外視した安全対策を重ねてリスクをゼロに近づけようと努力を続けていますが、それでも脱原発を決めました。
では、日本にとって原発の安全とは何か。番組スタッフの間でも繰り返し議論をしましたが、さまざまな考えがあり、ひとつにはまとまっていません。ただ私は、今回の取材を通じて、安全かどうかを決めるのは専門家ではなく、社会が原発を受け入れるかどうかで決まるのではないかと考えています。
放送後の反響もさまざまで、日本の社会が原発を受け入れるかどうかは非常に難しい問題になっていると感じます。私はこれからも原発の安全とは何かを問い続けていく考えです。

記者 大崎要一郎

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