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放送内容

自然・環境

ホットスポット 最後の楽園 season2
第3回
緑の魔境 生物の小宇宙 
~中米コスタリカ~

初回放送

総合 2014年12月7日(日)
午後9時00分~9時49分 総合

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  • 自然・環境

北米大陸と南米大陸をつなぐ細い陸橋、中米コスタリカ。日本の九州と四国を合わせた程の狭い国土にも関わらず、地球の生物種の5%近くが生息するという単位面積当りの生物多様性が地球上で最も高い場所だ。世界一美しい鳥と言われるケツアールを始め、鮮やかな色彩の鳥や宝石のような輝きを放つ昆虫、魚やカエル、花の蜜などを食べる不思議なコウモリたち、“第5の脚”を駆使してジャングルを生きる高度に進化したサル等々。奇跡の大地が生まれた背景にはドラマチックな地球の営みがある。
今から約300万年前、海底火山の噴火などでパナマ地峡が形成され、長い間孤立してきた南北両大陸が繋がり、両大陸からどっと生物が押し寄せた。新たに生まれた陸橋に、旧世界と新世界という異なる起源をもつ生き物たちが混ざり合いバトルを繰り広げることで世界に類をみない濃密な世界が誕生した。この壮大なイベントは「アメリカ大陸間大移動」と呼ばれている。
さらに雨期、一日に数十万頭のカメが一斉に集結する「アリバダ現象」の撮影にも成功!壮大な生物大移動の歴史と進化の謎に迫る。

放送を終えて

生物多様性をテーマに取り上げた中米コスタリカ。番組でご紹介した動物の種類は27種にも登りました。コスタリカは世界でもトップクラスの自然保護の先進国ですが、過去には、森林の伐採により原生林は国土の21%にまで減少し、オレンジヒキガエルなどの貴重な雲霧林の固有種も絶滅してしまいました。その後の保護活動によって、現在、森は50%以上にまで回復し、絶滅したのではないかと思われていたカエルが3種類も奇跡的に再発見されたそうです。今、見られるコスタリカの豊かな森にも危機的な時期があったのです。
番組でご紹介したカメの保護活動も、伐採が禁止された頃に始まりました。
あの浜では昔から、涼しい早朝に母親と子供が波打ち際を散歩する姿が良くあり、孵化した子亀を見つけては、子亀を狙う鳥を追い払いながら海にたどり着くまで見守っていたそうです。そうした習慣が今の保護活動導入を円滑にしたと、カメの研究者が話していました。浜の清掃作業をしていた村の若者達は、率先して流木を集めたり草を刈ったりしていました。子供の頃の記憶が今の保護活動に繋がっているのかもしれません。
再放送の際には、こうしたコスタリカが歩んできた歴史も感じながら、もう一度、番組を見て頂けたら、とても嬉しく思います。

(担当ディレクター 一ノ瀬尚子)

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