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放送内容

医療・健康

シリーズ認知症革命

シリーズ認知症革命
第1回
ついにわかった! 予防への道

初回放送

総合 2015年11月14日(土)
午後9時00分~9時49分 総合

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「認知症の人の数が、今後ますます急増していくと予測される日本で、今私たちには何ができるのか。2回シリーズで国内外の最新研究や画期的な取り組みを紹介する。
第1回のテーマは、進歩が目覚ましい「認知症予防」の最前線。今回とくに注目するのは、“MCI”(軽度認知障害)と呼ばれる認知症の一歩手前の段階だ。最近の研究で、MCIの段階で発見して対策を行えば、認知症への進行を食い止め、予防できる可能性が明らかになってきた。
重要なのは、自分や家族がMCIかどうかをいち早く見極めること。その鍵の一つは、意外にも「歩き方」だ。認知機能に影響が現れるよりも前に、歩行動作にMCIのサインが現れるというのだ。MCIの可能性を見極める、「歩く速さの目安」とは?
番組ではさらに、MCIでの認知症予防につながる様々な最新対策や、効果が期待される薬の最新情報も紹介する。

【出演】桂文枝ほか

放送を終えて

「認知症の予防」。高血圧や糖尿病などの生活習慣病なら必ずいわれる「予防」ですが、認知症に関しては専門家でさえも、予防という考えは広まっていませんでした。しかし、生活習慣(とくに運動や食生活など)の改善をいくつか組みあわせると、効果的な予防につながること。また、認知症の一歩手前の「MCI(軽度認知障害)」と呼ばれる段階であれば、発症をくい止められる、あるいは遅らせられることがわかってきました。こうしたことが明らかになってきたのは、ごく最近のことです。
認知症は今後急増の一途と予想されていますが、予防に取り組んでいけば、この急増をくい止め、介護や医療の体制を守ることにつながります。
番組に登場した、MCIと診断された山本さんがおっしゃった言葉に、全てがつまっています。
「MCIとわかってよかった、と言える社会が来て欲しい」
今後も認知症の取材をつづけていきます。

(科学・環境番組部 青柳由則CD)

 放送後、「認知症を予防できると知って、未来が明るくなった」「希望が持てた」などという反響をたくさんいただきました。ただ、その一方で、MCI(軽度認知障害)と診断された山本さんのおっしゃる「MCIとわかってよかったと言える社会」が来るには、まだまだハードルがあるなと実感した取材でした。というのも、番組で紹介した愛知県高浜市の「認知症のリスク検診」ですが、取材した時点で、受診率は約2割。主催者の想定の半分以下にとどまっていたんです。受診を希望しない方に理由をうかがうと「自分が認知症や認知症の予備群だと言われるのが怖い」「私は大丈夫だから検査を受ける必要はない」というのが主な理由。市の保健師の話では「認知症リスクの早期発見が大事なのは市民の皆さんもよくご存知だけど、自分のことになると現実を知るのに二の足を踏んでしまう傾向がある」とのことでした。
 番組の最後に山本さんがおっしゃった「誰でも年をとると認知症になるんだから、自分のこととして考えていかないといけない」という言葉。これは、一見簡単そうで、実はとっても難しい。認知症の予防法が広まることに加え、一人ひとりの認知症のとらえ方が変わらないといけないのかもしれません。

(大型企画開発センター 上松圭PD)

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