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放送内容

国際

巨龍中国
成長産業にカネを流せ
14億人の資産の行方

初回放送

総合 2016年11月19日(土)
午後9時00分~9時49分 総合

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四半世紀ぶりに経済成長率が6%台に落ち込んだ中国。「世界の工場」と呼ばれ安い人件費に支えられた経済から、自力でイノベーションを起こせる“創新型国家”への転換が、至上課題となった。新たなベンチャー企業を量産し、次なる成長エンジンに育てることを目論む。しかし、その壁になっているのが「マネーの流れ」。
かつて国有企業が中心だった中国では、民間企業に融資する金融システムが立ち後れていた。そこで注目されたのが1800兆円に迫る個人資産の活用。国家の旗振りのもと、成長産業にマネーを流し込む役割を担うのが、経済首都・上海の民間・投資会社群だ。富裕層から資金をかき集め、有望なベンチャー企業に投資。一攫千金を狙うとともに、成長の芽を育てようという新たなマネーの潮流が出現した。
中でも脚光を浴びるのが、一般の人々からネットを駆使して小口の資金を集め、企業へ貸し出す新手の金融サービス。これまで株や不動産に投じられていた資金が、市場の低迷で一気に流れ込んだことで急成長した。中国政府もその力を認め、産業転換の下支えを託すまでになっている。
番組は女性経営者率いる新興投資会社と、中小企業向けインターネット融資の先駆となった金融仲介会社を主役に、官民あげて貪欲に成長を追い求めるマネーの新潮流を活写する。

放送を終えて

 上海に2か月も滞在したのは、12年前のNHKスペシャルのロケ以来だ。その番組のタイトルは「13億人の欲望をつかめ~中国コンビニ戦争」だったが、今回の番組のサブタイトルは「14億人の資産の行方」、日本の人口に近い1億人分、人の数が増えた。12年の間に、『激流中国』というシリーズをはじめ、中国関連のNHKスペシャルにはずいぶん関わってきたが、4年前に解説委員を兼務してからは、中国Nスペのロケは初めてだ。同僚から「ディレクターとしての腕は、落ちたな」などと思われるのもしゃくなので、12年前に一緒に上海でロケをした原伊知郎カメラマンに撮影をお願いした。原カメラマンも私も、久しぶりに訪れた上海の、あまりの変容ぶりに驚いた。見慣れたはずの場所が、見当たらない。今回の番組の舞台となった金融城にも、当時はなかった栓抜きのようなビルと万年筆のようなビルがそそり立っている。万年筆のほうは、632メートルと世界第2位の高さだそうで、原カメラマンもカメラのフレームに金融城をおさめる際に、少しばかり苦労していた。その原カメラマンと、仕事の合間に、12年前の思い出のロケ地を訪ねた。隣に出店してきた日系コンビニに客を奪われ、閉店の瀬戸際にまで追い込まれていた中国国有コンビニが、いまどうなっているのか。どきどきわくわくしながら行ってみると、2軒のコンビニが建ち並んで、いまだ勝負を続けていた。変わらぬものもあったと、思わずうれしくなった。と同時に、ここでも、中国の底力を見た思いがした。

シニア・ディレクター/解説委員  片岡 利文

予告動画

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