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放送内容

災害

命をめぐる決断
~災害多発時代 神戸からの問いかけ~

初回放送

総合 2019年1月17日(木)
午後10時00分~10時45分 総合

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大地震に見舞われたとき、ひとりでも多くの命を救うためにどうすればよいのか…。6月に起きた大阪北部地震では、119番通報したにもかかわらず、「自力で対応するよう」求められる人が相次いだ。いま消防の現場で、救命活動の「優先順位」をつける、トリアージ(選別)の動きが広がっている。それは24年前に起きた、阪神・淡路大震災の体験から導き出された教訓だった。発災直後、救助要請が殺到。「消火なのか救助なのか」「どの現場を優先するのか」。当時の活動記録や証言から、消防隊員たちは迷いを抱えながら活動していたことが分かってきた。「もっと救えた命があったのではないか」。神戸市は、「救助より消火を優先」し、「多くの命を救える現場を優先」することを決めた。その動きは全国に広がり、先の大阪北部地震でも実践されたのだ。しかし、優先順位を瞬時に判断するのは、容易ではない。消防が出動しない現場では、市民が救助に当たらなければならず、私たち自身も“命をめぐる決断”を迫られることになる。必ず来る次の大災害の前に、様々な「現場」の模索を通して、いまできる備えと行動のヒントを探る。

放送を終えて

「答えのない問い」「パンドラの箱を開けることになる」。今回のテーマを取材し始めたとき専門家や消防関係者から投げかけられたことばです。阪神・淡路大震災で起きた過酷な現実を直視し議論することはこれまである種のタブーとされてきました。「目の前の命を全力で助ける」使命をたたき込まれてきた消防隊員が、大災害時には「選別」することを迫られる。その苦悩やつらい経験を多くの隊員やOBの方に半年以上かけて取材し、数々のお話を聞かせていただきました。また、母親が生き埋めになったにもかかわらず「声かけに反応がない」と救助活動をしてもらえなかった遺族の女性は、震災から24年たった今だからこそとカメラの前で重い証言を決意してくださいました。体験を証言いただいたすべての方に感謝申し上げるとともに、私たち一人一人が、その当事者になり得るということを認識しなければいけないと思っています。災害が多発する時代に生きる私たちは「いま」何ができるのでしょうか。この番組が、ひとりでも多くの命が救われるきっかけとなることを願っています。

ディレクター 野田淳平(大阪局)

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