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第12回 2012年8月23日更新

フローズン プラネット

8月25日 土曜日 総合 午後9時~10時13分 第1回 「氷の王国の生きものたち」

8月26日 日曜日 総合 午後9時~9時46分 第2回 「激変する氷の大自然」

地球上最も美しく 最も急速に変貌を遂げる ふたつの極地を巡る旅
過酷な自然環境により取材が困難だった南極と北極を3年にわたって取材。息をのむ美しい大自然、そして生きものたちの命のドラマなど、これまで誰も目にしたことのない映像で2つの極地を紹介する「フローズン プラネット」。放送に先駆け、佐々木元部長が番組の見どころをガイドします。 制作本部 自然科学番組 専任部長 佐々木 元

第1回 「氷の王国の生きものたち」

命をかけたオオカミの狩り

北極の原野でバイソンの群れを追いかけるオオカミたちを上空900メートルから撮影。生きものたちにカメラを意識させることなく映像におさめました。オオカミが自身の何倍もある巨大なバイソンに立ち向かい群れを崩すようにして狩りを進める様子から子どものバイソンを捕らえるまで、狩りの一部始終をご紹介します。これまで肉食動物の狩りは数多く放送されてきましたが、上空からその様子を収めた映像は貴重なもの。新たな角度から生きものたちの営みをご覧いただければと思います。

頭脳派シャチのチームプレー

シャチは非常に頭のいい生きもので、群れで獲物を襲います。今回ご紹介するのは、氷の上で休んでいるアザラシを見事なチームプレーで仕留める様子。集団で波をおこしてアザラシのいる氷を割ったり、滑り落ちたところを狙ったりするのです。今まであまり知られていなかったシャチの狩りを船の上、海の中から撮影。至近距離で繰り広げられる見事なハンティングを見ると、彼らが生態系の頂点に君臨しているわけがすんなりと理解できました。ご覧になるみなさんも、シャチのチームワークと頭の良さにきっと驚くはずです。

ペンギンの男はつらいよ!?

コウテイペンギンは真冬の南極で卵を産み、雌はそのまま海へ帰っていきます。卵を温めるのは雄の仕事。雄たちはブリザードが吹き荒れるなかでもおしくらまんじゅうをするように身を寄せ合って体温を保ち、卵を抱き続けます。そして春、ヒナが誕生するころ、お腹にたくさんの魚を詰め込んだ雌が帰ってくるのです。また、アデリーペンギンの雄たちは雌が気に入る巣をつくるため小石集めに精を出します。なかにはご近所さんが集めた小石を拝借して巣を作るちゃっかり者も! 雄が頑張るペンギンたちの生態にも注目です。

一瞬で凍りつく!? 死のつらら

海のなかにできるつららを知っていますか? 極寒の真冬の南極、凍り付いた海の中で起きる不思議な現象です。海面を覆う氷の下から、まるでつららのような筒状の氷が海底に向かって伸びていくのです。その先が海底に届いた瞬間、動きの鈍いウニやヒトデなどの生きものを次々と氷に閉じこめます。生きものたちにとっては恐ろしい「死のつらら」。これまで科学者には知られていたものの、世界で初めて映像におさめることに成功しました。その幻想的な姿をぜひ目撃してください。

美しき極地の1年

季節ごとにかわる北極と南極のさまざまな表情も3年にわたって撮影。雪解けが始まる春、そして夏には一日中照り続ける太陽の光を受けて増えた植物プランクトンを食べ、オキアミなどの動物プランクトンが増殖。北極ではその動物プランクトンを食べる魚が集まり、さらに魚を目当てに渡り鳥の大群が押し寄せます。
生きものたちが寒さにそなえ、あわただしく子育てを終える秋。さらに全てが凍り付き、闇に覆われる冬と、季節ごとに全く違う姿を見せる2つの極地。劇的な季節の移り変わりとそこで生き抜く動物たちのドラマは番組最大の見どころとも言えます。

第2回「激変する氷の大自然」

巨大氷山の誕生

この夏、グリーンランドを覆う氷床の表面が急速に解けているというニュースが報道されました。「フローズン プラネット」では、グリーンランドから流れ出す氷河が崩壊する様子を間近で撮影。巨大氷山が誕生する瞬間の迫力の音声と映像をご覧いただきます。現在、北極や南極の一部では、温暖化の影響で海や陸の氷が減少し、さまざまな影響が及びつつあります。ホッキョクグマをはじめ、海の氷とともに生きる動物たちの暮らしを脅かし、ひいては我々人間の生活にも影響する極地の環境の変化に目を向けていただければと思います。

飢えと闘うホッキョクグマ

氷の上にいるアザラシなどをハンティングするホッキョクグマ。近年、北極海の氷が減少したことで、彼らが狩りをし、食べものを得られる期間が短くなっていることがわかってきました。ホッキョクグマは泳ぎも上手ですが、海のなかではアザラシにかないません。海の氷が無くなる夏、春に蓄えた脂肪で乗りきらなくてはならないのです。何も食べられない時期が長く続くためか、栄養状態の悪いメスのクマが見つかるようになっています。現在、個体数の減少が心配されているホッキョクグマ。彼らが置かれた厳しい現実をお伝えします。

危機に瀕(ひん)する自然

北極や南極で起きている問題は、遠く離れた日本に住む私たちには、一見、関係のないことのように思われます。しかし、北極や南極に氷が存在するからこそ、地球全体の気候のバランスが保たれていることが分かってきました。2つの極地で冷やされた海水は海深く沈んで全世界の海底をめぐっており、地球の気候を穏やかに保つ大切な役割を担っています。つまり私たち日本人もその恩恵を与えられているのです。このまま温暖化が続くと、極地の自然はどうなるのか、さらに自分たちの暮らしは…。そう考えると北極や南極の抱える問題がより身近に感じられるのではないでしょうか。

100年目の南極

探検家のアムンゼンが人類で初めて南極点に到達したのは今から100年ほど前の1911年のこと。今、探検家の精神は科学者たちに受け継がれ、続々と新たな発見がもたらされています。例えば、南極の活火山エレバス山のふもとにある氷の洞窟。火山ガスが氷を融かしてできた洞窟には、氷柱、シダの葉のような氷の結晶など不思議な造形であふれています。温暖化の影響が極地に迫る今、私たちはその大自然の全貌を知る前に、失ってしまおうとしているのです。

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