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----第2回で取り上げるのは、どのような分野ですか?

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新興国(フィリピン)で電動バイク事業拡大を図るベンチャー企業の
徳重徹社長

家電という枠にとらわれず、広く日本製造業の逆襲のシナリオを探っていきます。

中国のハイアールに事業譲渡された三洋電機の冷蔵庫・洗濯機部門では、中国企業の一員として働くことになった日本人たちが興味深い気づきを得ています。

また、空調機器メーカーのダイキン工業は、ライバルだった中国企業・格力に技術をオープンにし、提携することで中国市場を獲得。

化学繊維メーカーの東レは、短期の利益にとらわれず、長期に渡る研究開発を続けることで、新素材を次々に生み出しています。こうした動きから、逆襲のシナリオのヒントを探っていきます。

----今回取り上げるのは、大企業の動きだけですか?

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中国メーカとの連携で市場開拓を図るダイキン

もちろんベンチャー企業の取材も行いました。その経営者の多くは30歳前後から40歳前後、日本のいい時代を知らない世代です。これだけ変化の激しい時代であるなら自分で変化を作り出そうと、大企業を辞めて事業を興しています。

大企業がデジタル化で苦境に追い込まれたとすれば、彼らはデジタル化を逆手にとってビジネスをしている。第1回で登場する元ソニー会長の出井さんが、そうした若手起業家たちを支援しており、熟練経営者とベンチャー企業の新しい協力関係が生まれているのも興味深い点です。

「ちょっとの信用を小さな企業に供与してあげれば、その企業は育つ。それを日本の大企業にやって欲しい」という出井さん。閉塞感に苦しむ大企業が、これだと目を付けたベンチャー企業を支援することで、大企業の側も新しいエネルギーをもらえる。そうした新しい組み合わせが、思いもしなかった可能性を広げていくことも期待したいですね。

----今回の番組の特徴は?

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キャスターは日曜朝の経済番組『サキどり↑』の司会も務めるジョン・カビラさんと大阪放送局の上田早苗アナウンサー。スタジオのコメンテーターは経済部の有馬嘉男デスク、そして私です。外部の有識者を交えず、カビラさんとNHK職員だけでこの壮大なテーマを料理しようという試みです。

実はカビラさんにとって、ソニーの平井社長は高校、大学、そして最初の職場の親しい後輩なんです。ソニーの再建を応援する一方で、平井社長にカビラさんならではの鋭いメッセージを投げかけます。

上田アナウンサーは、視聴者の目線から素朴な疑問を提示してくれます。有馬デスクは、フランクフルト、シンガポールと海外駐在が長く、外から日本を見てきた経験も交えて語ります。私はNHKでもめずらしいディレクター兼務の解説委員なので、その立場を活かし現場を深く見て得た実感と、それを踏まえた知識、情報をお伝えしたいと思っています。

今回のシリーズを加えると、ディレクターとしてNスペだけで20本制作に携わってきたことになります。その多くがものづくりをテーマにしたものです。当たり障りのない言葉を並べるのではなく、私自身の論も思い切って展開していくことで、解説委員としての役割を果たすと同時に、ご覧になる皆さんに何らかの気づきをお届けできれば幸いです。

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