NHKスペシャル内を検索

Nスペeyes

ディレクター取材ノート!父と子 市川猿翁・香川照之 総合1月6日(日)午後9時30分~10時28分

与えられた使命

香川さんは複雑な家庭環境であったことにコンプレックスを感じ、若いころにはいろんな負の感情を抱かれていたそうです。お父さまが不在だったことをどこかで意識しながら育ち、歌舞伎の血を継いでいないという負い目も感じ続けてきたのだとか。

そんななかで役者の道を究めようとしてこられたのですが、今回「その負の感情を正すことが自身の人生を生きることなのではないか」と本来の道を歩くことを決意されました。それに、香川さんにとっては「やりたい、やりたくないということではない人生のノルマなんだ」とおっしゃって・・・。

会見では「乗らなくてはならない船だった」という言葉が出ていましたが、香川さんが歌舞伎の世界に飛び込まれたのは誰のためでもなく、自分の人生を全うするため。どこかに満たされないものがあり、それが脈々と続く歌舞伎の血を自分で途絶えさせてはいけないという使命感につながったのではないかと思っています。

写真4

父子の間に通うもの

写真5

2012年の3月から密着取材を始め、香川さんと猿翁さんが初めて共演される新春の舞台を最後に取材を終える予定です。このとき上演される「桜門五三桐(さんもんごさんのきり)」は7月に猿翁さんと海老蔵さんが共演した演目。海老蔵さんが演じた大役を今回は香川さんが演じるのです。

とても難しい役どころに猿翁さんも一度は「無理ではないか」とおっしゃったそうです。しかし、猿翁さんは息子に試練を与えるように、あえて挑戦させることを決めました。「逃げられない道」とその挑戦を受けた香川さんと、歌舞伎役者としての息子の覚悟を問う猿翁さんが同じ舞台に立ったとき、どんな思いが生まれるのか。その心のひだや2人の間に通う役者同士の息づかい、親子の絆を感じていただければと思います。

このページのトップへ

  • Twitter @nhk_n_sp クリックするとNHKサイトを離れます
  • 見逃さないよう放送予定をメールでお知らせ 「お気に入り番組ウォッチ」
  • NHKオンデマンド 過去の放送をいつでも好きな時間に 視聴することができます。(有料)

NHK ONLINE

Copyright NHK(Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved.
許可なく転載を禁じます。