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  • 最新映像はこうして生まれた
  • ~ Nスペを支えた特殊カメラ ~

最新の特殊カメラを駆使し、誰も見たことのない映像を届けてきたNHKスペシャル。
Nスペではこれまで、どのような最新カメラを使い、どんな番組を作ってきたのか。
特殊カメラ開発に携わってきた山崎順一さんに「世界初撮影!深海の超巨大イカ」のエピソードなど、
特殊カメラの誕生から撮影までのお話をうかがいました。

ダイオウイカはこうして撮られた 撮影秘話 

世界で初めて生きたダイオウイカの撮影に成功した「世界初撮影!深海の超巨大イカ」。
記憶に新しい大スクープの撮影秘話を山崎順一さんと、潜水カメラマンの図書博文さんにうかがいました。

カメラ開発 山崎順一

ダイオウイカの撮影が行われたのは深海一千メートル。太陽の光が届かない真っ暗な世界です。そんなところで暮らすダイオウイカは非常に目がよく、わずかな光でも逃げてしまうという問題点がありました。超高感度カメラと言っても撮影するには光が必要なため、赤い光を減衰させるという水の特性に着目。深海一千メートルになると地上からの赤い光は届かないため、そこに暮らす生物には赤い光は見える必要がない、つまり見えないという研究結果があり、テストを重ねた結果、撮影にはダイオウイカには見えない赤い光が使われることになりました。

こうした試行錯誤が実を結び、撮影ではエサにつられて現れたダイオウイカの姿をとらえることに成功。しかも、エサに食いついてからはホワイトライトを当てても逃げなかった。本当に驚きでした。

NHKには「潜水班」や「山岳班」など、特殊な場所での撮影に対応できるカメラマンのチームがあります。今回は「潜水班」の一員として「世界初撮影!深海の超巨大イカ」の撮影に同行しました。
撮影に使用したのは透明ドーム型で340度の視界をもつ潜水艇2台。潜水カメラマンは、通常、カメラをかついで泳いで潜り、撮影を行うのですが、今回は身動きできないほど狭い深海艇に乗り込み、真っ暗な深海に潜って、外のアームなどに取り付けた何台ものカメラを艇内から操ることになったのです。
実際に撮影が始まると、潜水時間は平均して1日10時間ほど。4人のカメラマンが2人ずつ、原則1日交代で撮影を行っていました。 大変だったのは、普通に飲食ができないこと。一旦潜ると長時間外に出ることができないため、排泄を減らすために前日の午後8時ごろから飲食を控えていたんです。深海艇の中は1気圧に保たれているため、身体的な負荷はありませんが、精神力は必要でした。パイロットと接するほど狭い空間のなかで身動きもできず、真っ暗にして、音も立てずに待ち続ける。まるで僧侶の修行のようでした(笑)。しかも、ライトの光が届く範囲はわずか7メートル。そんななかで、奇跡的にダイオウイカの姿を撮影することができました。姿を一瞬とらえるだけでも大スクープなのに、23分間も! 撮影に成功したのは別のカメラマンでしたが、最初に深海からの無線連絡が入ったときは冗談だと思いました。それほど撮影は難易度が高いものだったんです。ダイオウイカが現れてくれたのは、前日の夜にスタッフみんなでイカの仮装をして踊ったのが効いたのかもしれません(笑)。

カメラマン 図書 博文

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